ベースアンプを作ろうプロジェクト
ベース弾きですが、ベースアンプを持っていませんでした。
PAなしの小さなライブで使えるように、100W程度のものが欲しいです。
で、作りました。(笑)
諸元
サイズ 幅×奥行き×高さ 382×280×340[mm]
重さ 9kg
出力 100W程度
スピーカ ローランド製 詳細不明 28cm 多分JC-120の成れの果て
2014-12-10 換装しました。JC-120ぢゃなくてJC-90の40Wタイプで力不足だったので。
Eminence Legend B102
10inch 400W
2015-03-12 取扱説明書をアップしました。
P75B_proto_manual.pdf
設計方針
手っ取り早い方法で、キットをかき集めて作ります。
100W程度のキットを探すと、 LV1-PWAMが
ありま した。
デジタルアンプで、効率95%と熱の発生がほとんどありませんので、放熱器が不要です。
キットと言いながら基板自体は実装済みなので、ハンダ付け箇所はひとつだけ。
プリアンプはこれがいいです。
共立電子のギターアンプキット GETPRE-1が
ありました。
これは、ボリュームの端子に小さな基板がついているもので、ケースへの実装が非常に楽です。
抵抗の取り換えで、いくらでもゲインが変更できます。
これを二つ使って、ボリュームとマスターボリュームにします。
トーンコントロール
トーンコントロール基板のキットもたくさんありますが、プリアンプが700円程度なので、トーン基板だけで2千円も3千円も使うわけには行きま
せん。
なので、パッシブのトーン回路を組むことにします。
トーン回路については、有名ドコロのアンプのトーン回路がわかるソフトがあります。
Tone Stack calculator
この中のJame'sの回路を真似することにします。
回路
プリアンプ二つの間に、トーン回路を挟んだ形です。
プリアンプは、説明書通りに組み立てると、ゲイン4倍です。
トーン回路で20dBのゲイン落ち、すなわち1/10に減衰しますので、初段のプリアンプの抵抗を変更してゲインを10倍に改造します。
僕はここに半固定抵抗を入れてゲイン調整ができるようにしました。
トーン回路の定数は、うえで紹介したソフトを参考にしてください。
電源回路
今回のパワーアンプはデジタルアンプです。
このデジタルアンプの特徴は、電源電圧の変動がそのまま出力に反映させてしまうという事です。
オーディオアンプ用途の場合には、電解コンデンサをこれでもか!と並べるのが普通ですが、ここではあまりきにせずに、スイッチング電源を使いま
す。 24V6Aのものをプラスマイナスで2つ使っています。
100W出したいので、当然電源でも100W以上必要です。(当たり前)
その他にプリアンプに18V程度のスイッチング電源も必要です。
調整
オペアンプがプリアンプ一つに2個入っているので、合計4段のオペアンプが入ってます。
楽器用アンプは、歪ませたい時には歪んでもらわないと困るので、前段のオペアンプのゲインを調整して次段で歪むように調整します。
そのうえで、最終段のオペアンプもゲイン調整して、スピーカーの定格ギリギリまで出力を絞り出します。
ベースアンプ自作に必要な技術
オペアンプのゲイン設定の公式が理解できること。
コンデンサ、抵抗などを過剰品質にならずに安いものを買ってくる技術
アルミシャーシに穴を開ける技術
もちろん、ハンダ付け技術
そんなに難しい技術は不要ですが、これから半田ごてを買うという人にはおすすめしません。
あと、キャビネットを自作できるか、調達できること。(これが意外に難しい)
プリアンプ部の解説
GETPRE-1の回路です。
非反転オペアンプ2段が基板一枚に収まってます。
オリジナル状態では1段あたりのゲインは2倍です。
出力から反転入力へのフィードバック抵抗を変えるとゲインが変わります。
僕は、上記回路のR8を100kΩの半固定抵抗にしてあります。
アルミシャーシ
リードのs-3に電気部分全部を組み込んでいます。
これは、プリアンプ組込前の様子。
トーンコントロールの特性測定
木工部
キャビネット作成は、木の創作工房「槻」。
petersonみたいにと、注文しました。
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