モーラー奏法用練習パッド

 自宅の地下にドラム部屋があるような人は別にして、大抵の人は自宅ではパッドを叩くことになると思います。
 練習パッドといえば表面が天然ゴムや発泡ゴムで出来ているものがほとんどですが、モーラー奏法向けにはちょっと留意する点があります。

スティックの角度とリバウンド角度

 一般奏法やグラッドストーン奏法では、スティックをヘッドに対して垂直に叩き込んで、真上にリバウンドするのを期待します。
 ゴムのパッドでも、垂直に叩き込めば真上にリバウンドします。

 モーラー奏法では、外回転、内回転で前腕、上腕の回転を使って叩きますので、どうしてもスティックがヘッドに対して斜めに入射します。
 本物のスネアでは、普通にボールを床に投げたのと同じで、反対側にリバウンドしますが、ゴムのヘッドでは反対側ではなく手元に戻ってきてしまいます。

 これでは、真上からスティックを叩き込む癖がついてしまいます。

モーラー奏法用の練習パッド

 うるさくない練習パッドとしては、メッシュヘッドの練習用スネアが一番良いと考えます。
 もし、古いスネアをお持ちであれば、メッシュヘッド自体は各口径のものが千円以下程度で販売されてますから、ヘッドをメッシュに交換してしまうのが良いでしょう。

 スティックしか持ってないよー、と言う方には、発泡ゴムのスポンジゴム素材にA4書類用のクリアファイルを重ねるのがお手軽でお勧めです。 費用は500円〜700円くらいですかね。
NRスポンジゴム
スポンジゴム素材の例

NRスポンジゴム
重ねて使います。

 発泡ゴム特有のリバウンドレスポンスの悪さも解消できます。
 ちゃんと打ち込んだ反対側にリバウンドしますよ。
 ちょっとウルサイのが玉に傷ですかね。


 ドラミングに関する技術的考察はこのページで、川口千里奏法談義。
 ご覧になってのご意見などはこちらの掲示板へどうぞ。
{drum_index}