ピアノの発達史と4時代を重ね合わせてみると、ピアノの発達が
作曲に与える影響が見えてくるかも。
時代   出来事   作曲家など 日本での動き  
バロック   ●大バッハ(ドイツ 1685−1750)
1700年 1700年ごろ、クリストフォリ(イタリア 1655−1731)、ピアノを製作
(18世紀) 1733年、ジルバーマン(ドイツ 1683−1753)、ピアノを製作しバッハに贈呈
1760年、ツンベ(イギリス )、スクゥエアピアノを製作(イギリスアクションの始まり)
古典派 1773年、シュタイン(ドイツ   )、エスケープメントアクションを発明
1775年、シュタイン創業
1775年、ブロードウッド(イギリス)、イギリスアクションのピアノ完成
  ●1777年、モーツァルト,シュタインのピアノを試奏
  ●1778年、ベートーベン、ピアノ演奏家としてデビュー
1782年、ブロードウッド(イギリス)、グランドピアノを完成
 
1795年、エラール(フランス)、イギリスアクションのグランドピアノを完成
1800年   ●1800年、ツェルニー(オーストリア)、デビュー
(19世紀) ●1803年、バイエル(ドイツ)生誕
1807年、プレイエル(フランス)、創業
1808年、ブロードウッド、鋼鉄線のピアノ製作
  ●1810年、ショパン(ポーランド)、生誕
  ●1811年、リスト(ハンガリー)、生誕
 
 
ロマン派 1821年、エラール、ダブルエスケープメントの特許
●1822年、リスト初演奏会
●1824年、リストデビュー
1825年、バプコック(アメリカ),鋳造フレームを考案
1826年、パペ、フェルトハンマー考案
●1827年、ベートーベン没
●1831年、ショパンデビュー
1839年、プレイエル社、ショパンのピアノを製作
●1844年、いわゆる「バイエル」発行
1851年、ブロードウッド、メタルフレームのピアノ完成
1853年、ベヒシュタイン(ドイツ)、創業
1853年、ニューヨークスタインウェイ創業
▲1875年、伊沢修二、アメリカに派遣さる。
▲1879年、音楽取調掛設置さる。
  現代 ▲1880年、メーソン、唱歌の教師として来日
  1897年、ヤマハ創業
1900年 ▲1885年、テッベがハイフィンガーの誤りを指摘
(20世紀) 1905年、「重力奏法」ブライトハウプト(ドイツ)、出版 欧州で評判
  ▲1909年、ルドルフ・ロイテル、東京音楽学校ピアノ教師として着任
  ▲1913年、パウル・ショルツがロイテルの後任として着任
  1914年、第一次世界大戦勃発
 
 
  1955年、ヤマハ音楽教室開始
20世紀になってから,欧米では重量奏法が幅を利かせるようになるのであるが、
日本ではそれ以前のピアノ奏法を輸入してしまったために、いまだにバイエル式
の奏法が基本とされている。
要点は、1880年のメーソン来日で唱歌専門のメーソンが小学唱歌の伴奏教材
として持ち込んだ「バイエル」が日本のピアノ教育の基本となってしまったということ。
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