mini 自作アンプ

Phil Jones風のアンプが欲しくなりました。 作りましょ。
軽いアンプにするために、電源をモバイルバッテリから取るようにします。
PhilJonesと違って、普通の5Vモバイルバッテリーを使います。
bluetoothスピーカーとしても使いたいので、ステレオ仕様にして10W+10W程度にしましょか。
当然、D級デジタルステレオです。
AMAZONを探せば、安いステレオアンプがあります。

第一段階

まず音が出るかどうかなので、ステレオアンプ基板を調達して、スピーカーも買って、仮のケースで鳴らします。
電源は、モバイルバッテリーを使いたいので、5Vから12V程度に昇圧できるDC/DCも買います。
こんな感じ

これで音が出れば、プリアンプを追加してギターが鳴るようにします。

第2段階

 プリアンプは、共立電子のギター用プリアンプを使います。
部品が全部ついたキットです。
パネルを作って、パワーアンプ、プリアンプ、usbコネクタなどを配置します。
こんなパネルにしました。

第3段階

 ダンボールではあんまりなので、ケースを作ります。
Phil JonesのDouble Fourみたいな感じにしたかったので、それらしくダイソーのまな板で作りました。
側板もダイソーで揃います。

第4段階

ギターアンプキットじゃないので、プリアンプ部分をどうするかは自分で考えないといけません。
オペアンプの回路を使った回路についてちょっと書きます。
オペアンプでの増幅回路は、「非反転増幅」と「反転増幅」の二通りがあります。
非反転増幅回路は、入力インピーダンスが高いので、ギターをつなぐ初段のアンプに使います。
ただし、加算回路(ミキサー)が組めない制約はあるので、AUX入力を設けたいのなら、AUXの入力段は反転増幅器でないといけません。
反転増幅器は、非反転にくらべてインピーダンスが低いのでピックアップをつなぎこむには不向きです。


ここで使った共立電子のギター用プリアンプは、非反転が2段になっていて、そのまま作ると増幅率は、2倍×2倍で4倍になります。
単電源用で、9V電池を使った場合は、8Vpp程度までしか出せないので、増幅率はキットのままにしておくのがいいでしょう。
1Vpp程度出てしまうハムバッカーを10倍増幅なんてしてしまうと、歪みます。
Aux入力用のミキサーは、ここではステレオにしたいので、ステレオの反転増幅器を8ピンのオペアンプで作ります。

電源系統ですが、AC100Vではなくて、モバイルバッテリーを使いたいので、5Vから昇圧するDC/DCコンバータを使います。
注意するのは、デジタルのパワーアンプとアナログのプリアンプは、一つのDC/DCから共用してはいけません。
デジタルアンプは消費電流が大きいので、プリアンプの電源電圧が揺れて最悪、発振します。 DC/DCを2つ使って、独立系にしましょう。
使ったデジタルアンプは、15Vまでの電源で、入力電圧は、5Vppまでなので、プリアンプ全体の増幅率は4〜5倍までが限度です。
プリアンプのオペアンプに例えばTL072などだと単電源で36Vまでは使えますが、とりあえずは14V程度にしておくのが無難です。