シートノックのやり方

 野球経験者のコーチなら、シートノックはお手の物だと思います。
が、
 何を練習するのかをはっきりさせないと、ただ子供を怒鳴るだけの練習になってしまいますよ。

シートノックの問題点

 とかく球数をたくさんやろうとしすぎます。
 打球が飛んできた野手とベースカバーの野手の練習にしかなっていません。
 次から次へとノックの打球が飛んでくるので、守備についた子供に動きを説明する暇がありません。

シートノックで何を練習(勉強)するか

 子供にとっては、守備連携の動きを勉強する場です。
 ゴロをトンネルしたショートを怒鳴って次の球を打つのではなく、レフトがカバーし、セカンドで確実にランナーを止める練習をやります。

 アウトカウントを設定する。
 補欠をランナーとして走らせる。
 エラーしたときは恰好の教材。 カバーのやり方をちゃんと教える。
 コーチもフィールドに出て、都度、野手の動きを教える。
 解説してから次の球を打つ。
 野手は全員カバーの動きをきちんと行う。

ポジション別解説

2塁、遊撃

 打球を追いかけるのと、セカンドをカバーする分担をいちいち教えます。
 これをやらないと、打球が飛んでこないと突っ立ったままの癖がついてしまいます。

3塁

 ランナーが居ないときは3塁手はバント処理要員です。
 守備位置を固定せずに、前進してバント処理と、サードのカバーのどちらもできるように頭を切り替えさせます。

右翼

 ファーストのカバーを愚直に毎回やらせます。
 どこに位置すれば、ファーストがエラーした送球が止められるかを覚えてもらいます。

中堅

 中堅手は2塁手の勉強なんです。
 2塁に来た送球は全部カバーします。
 更に右翼手のカバーも必要。

左翼

 3塁のカバー、中堅手のカバー。
 遊撃のカバー。
 遊撃手の動き方の勉強が出来ます。

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