初めての塁審
子供のソフトボール大会で公式試合で無いなら、チームの保護者が審判をやらねばなりません。
はじめてのときはどきどきしますが、これだけ覚えておけばなんとかなるという最低限のルールを書いてみます。
でもこの資料を審判講習会の予習としては使わないこと。 間違っているかもしれません。
試合前
球審が決まっていなければ、一番のベテランをおだてて球審に祭り上げます。
JSAの公式審判員が球審をしてくれる場合は得がたい機会だと思い、勉強してください。
球審以外の割り当てを決めます。
一塁はほとんどフォースプレイなので意外と簡単。
二塁はフォースとタッグが入り混じり複雑ですが、退屈しません。
三塁はめったにランナーが来ませんが、来ると得点が絡むので意外と緊張します。
初めてやるなら二塁がお勧め。
ルールの確認をします。
インフィールドフライの有無、DH、DPの有無など。
集合の声で捕手ラインの後ろに4人の審判が整列します。
左から3塁、球審、1塁、2塁です。 11-06-14訂正
投球練習が始まります。
もし一塁審に割り当てられて、球審が選手に説明などでホーム周辺にいないなら、ボールカウントを数えます。
初回、交代後は5球、その他は3球です。
二塁審は一塁側ファールエリアでボールバックの声を待ちます。
ボールバックで駆け足で二塁へ。
最後の投球練習で二殺の練習がありますので、2塁タッグプレイ判定の練習をします。
立ち位置(ポジショニング)
7m、5m、3mと覚えます。
ランナー無しで7m、前の塁にランナーが出たら5m、プレイを見極めるときには3mまで接近します。
一塁、三塁の立ち位置
ラインの外、ファールエリアに立ちます。
古い記述ではラインをまたぐとありますが、最近はファールエリアに立ちます。
理由は、ライナーを食らって気絶したとき自信を持ってファールと言えるためです。
二塁の立ち位置
セカンド、ショートの邪魔にならないところに立ちます。
一塁にランナー無しなら、二塁のずっと後方です。
一塁がセーフになったら、二塁と三塁を結んだ線を外野へ延ばして5mのところに立ちます。
盗塁スタートなら、3mまで近寄ってタッグを見ます。
打球が外野に飛んだら、ランナーに注意して思い切って内野に入って打球とランナーを見ます。
ランナー二塁なら投手が同時に見える位置に立ってランナーの離塁アウトを見ます。(ここが硬式軟式と違うところ)
最低限のアウトセーフ判定
二塁が一番ややこしいので二塁を例にします。
ランナー無しの場合
二塁でのプレーは全部タッグプレイです。
野手のグローブに注目して見ます。
ランナー一塁の場合
盗塁してきたらタッグプレイ。
ヒットで走ってきたら、フォースプレイです。
僕がやっているのは、盗塁スタートを見たら「タッグ」とつぶやきながら3mまで近づくこと。
あわてずに、カウンターを廻してから二塁に近づきましょう。
フォースとタッグの違い
フォースプレイは、戻るところの無いランナーに対して行われます。
タッグプレイは、あわてて戻ればセーフになるランナーに対して行われます。
盗塁は、あきらめて戻ってもOKなので、タッグプレイです。
フライを落球すると予測して塁を離れたランナーは、タッチアップするまではフォースです。
フォースプレイはタッチ(タッグ)が要らないので、ランナーの足を見て、捕球は音で聞きます。 同時に見ようとしないこと。
覚えておけばあわてないルール
二塁三塁間の挟み撃ちプレイ
挟まれるということは、二塁の占有権がある状態で、三塁への進塁を試みたのですから、二塁へはタッグ必要、三塁へもタッグ必要です。
インフィールドフライ(記述訂正08/08/21)
二死以外、ランナー一二塁を含む場合に容易に捕球できるフライが揚がったら、球審が「インフィールドフライ!」と叫んで右手を上げますので、まねして右手を上げてください。
バッターアウトですが、インプレーです。 バッター以外には効果はありません。
捕球したらタッチアップ必要、落球したら進塁しても可という当たり前のルールのままです。
一塁ランナーが進塁するときには、タッチアップをして一塁の占有権を確保してから走りますので、二塁ではタッグが必要。
離塁アウトのコールのやりかた
塁審最大の見せ場です。
投手がボールを離すより、ランナーの足が早く離れたと思ったら、
大声で「ボールデッド!!!」と叫んで、
内野に入って、両手を挙げ、
ランナーを指差し、「ランナー離塁アウト!」と叫びます。
打者が打つのを声で止める必要があるので、本当に大声が必要です。
余裕があれば覚えておくこと
長打を打たれたとき、塁審はランナーが塁を踏んだことを確認し、更に確認したことを守備側にわからせる必要があります。
塁審が見てなかったと思ったら、塁を空過したとダメもとでアピールしてくるチームがあります。
自分の受け持ちの塁だけでなく、余裕があれば他の塁の触塁も確認しましょう。
野手と走者がぶつかったら
これって、あわてますよね。
基本は、攻撃が妨害されたら「ディレイドデッドボール」で成り行き、守備が妨害されたら「ボールデッド」で走者アウト。
成り行きにする理由は、妨害があっても結果オーライになる場合があるからです。 一方、守備が妨害されたら結果オーライになることはないので、即座にプレイを止めます。
★各種質問サイトの「塁審の立ち位置について」という質問の回答にこのページが引用されているので、そこから飛んでくる人が多いようです。
立ち位置を教えてくれという質問に対しての答えが明確になっていないようですので、正解を書いておきます。
「公式ルールブックの競技者必携に詳しく書いてある」というのが正解で、塁審やるならせめて公式ルールブックは入手しましょう。
15-10-24 主審を球審に訂正
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