17/04/24 攻殻機動隊
2017/04/24
いつも行く散髪屋が、アニメオタク的な人であって、最近公開になった攻殻機動隊の映画に憤慨していた。
「あんなのに、攻殻機動隊のタイトルをつけないで欲しい」と。
聞けば、押井守の攻殻機動隊とか、スタンドアロンコンプレックスなどのアニメモノの攻殻機動隊のファンらしい。
士郎正宗の絵は嫌い、というから徹底している。
僕は、士郎正宗のファンであるので、氏がM66で映像化に懲りているのは知っているから、映像化された作品には基本的に興味がない。
今回は、荒巻を北野武がやるということと、素子をスカーレット・ヨハンソンがやるというので見た。
僕は傑作だと思った。
日本人の女優で誰が素子をやれるかと考えると、思いつかないんだな。
設定がスタンドアロンコンプレックスと違うのがけしからん、というのも聞こえるが、僕は、荒巻、トグサ、バトーの名前が出ただけで満足だ。 もとより映画とTVシリーズは別物だ。
仙術超攻殻ORIONも合わせて読まないと、あの雰囲気は理解出来ないと思うんだな。
2月12日 はやぶさ 遥かなる帰還
2012/02/12
「
はやぶさ 遥かなる帰還」を見る。 京都イオンシネマ。
はやぶさ競作の2作目。
今回はNECのイオンエンジン担当に注目しての脚本である。
なので、太陽風での姿勢制御のくだりはスルーである。
その割にはイオンエンジンの原理は説明しておらず、一般の人には難しかったか。
それにしても、最後の地球撮影のくだり、どうして省略しちゃうかな。
イトカワを離脱した段階でカメラは用済みだから、運用担当がもう異動してしまってるから、呼び集めて使い方を思い出すところからはじめないといけないとか、テスト撮影したいけど、カプセル放出するまではテスト厳禁!だったとか面白い話あるのに。
それを、カプセル放出してからふと思いついたように描いているのは、カメラ担当が浮かばれない。
その人たちはカプセル放出の歓喜の輪に加われず、あわててぶっつけ本番でカメラの電源入れて、このときとばかりキセノン生ガス噴き放題で姿勢制御して。
1月20日 郵便払込 総合口座あての送金について
2012/01/21
枚方市ソフトボール協会から、「審判登録費用」の請求が来た。
郵便振込 14090-18436051 枚方市ソフトボール協会審判部
へ2,900円を払うのだが、これ口座が曲者だった。
ゆうちょの口座を個人で持っていない僕としては、ATMで現金で払おうとするのだが、これにはATMの列にならんで払込取扱票を取ってきて自宅に戻り、口座番号、金額、住所氏名を記入してもう一度ATMの列に並んでATMを操作するという手順が必要だった。
さて、実はこの口座にはこの方法では払えないのだ。
相手が振替口座ではなく総合口座(最初が1で始まる)には、電信払込が必要なのだった。
これはATMでは無理で平日の16時までに窓口に行く必要がある。
自分がゆうちょの総合口座を持っていれば簡単みたいですけど。
で、三井住友銀行から払えないかというと実は出来る。
払込用の店名、口座番号の変換で口座番号を変換すると、
店名 四〇八
口座番号 1843605
というのが得られる。
これを使ってやっと振込みが出来ましたとさ。
でも振込みが実行されるのは次の月曜日の朝なんで、期限の22日には間に合わないんだな。
枚方市ソフトボール協会が文句言ってきたら、振込みさせて返金してもらおうっと。
枚方市ソフトボール協会には、どうやったら払えるのか教えて欲しいとメールしたが、
「やりかたがわからんのはあんただけや。 だれか知ってる人に勝手に聞いてくれ!」と言われる始末。
総合口座宛だからATMで現金払込できないということを審判部は知らなかったのだ。
他人に入金してもらうなら、振替口座を使うべき。
こっちの勉強にはなったが、費用受け取りにゆうちょを指定する人はもう信用しないぞ。
ゆうちょの払込がいかに使いにくいかということを知らないということだから、他人への気配りなど出来ない輩であろうことは想像に難くない。
ゆうちょを指定するなら、口座種類、銀行から振込みする場合の口座番号店番号、どうやったら払込できるかを明記するのが当然。
9月19日 映画 アンフェア the answer
2011/09/19
割とまともに拳銃を描写していると風のうわさを聞いて、「アンフェア」を見に行く。
今回の雪平はほとんどが逃亡者の立場であって、うわさほどには拳銃は出てこない。
拳銃シーンのほとんどは予告編で見られるだけなので、それを目当てに行く人は当てが外れる。
雪平が使うのはS&WのM39のバリエーションであるM3913レディスミスという銃。 9ミリルーガー弾8+1発のダブルアクションオートである。 スライドを引いて薬室に装填したあとに安全装置を掛けると撃鉄が安全位置まで戻る機構であって、初弾を撃つときには撃鉄は起きていないのが普通。
ダブルアクション専用銃なので、撃鉄は手では起こせない。
雪平の拳銃の扱いにおかしな点は見られなかった。
トリガーに指を掛ける場面とトリガーガードに添って延ばす場面がちゃんと使い分けられていたし、照星と照門がちゃんと照準線に乗っていた。
構えも拳銃を正確に後ろから握っていたので正解。
素人が握ると横から握る人が多い。(コルトのジョーも横から握っていた。)
スライドも前後するし空薬莢も飛ぶ。
描写はまともだが、もともと撃つ場面が少ない。
物語的には、前作を見ていないので、「えーっ、あの人が黒幕?」という驚きは無い。
冒頭の丸い建物は東京電力新豊洲変電所。
結城のアジトで警察無線を傍受する無線機の中に、井上のAM-3DもしくはFD-AM3らしき無線機があったように見えた。
もし本当なら、50MHz帯のAM専用トランシーバであって、受信と送信のつまみが別になっているもの。
いくら改造しても古いタクシー無線くらいしか聞けないぞ。
クロサイのライちゃん
2011/03/30
クロサイのライちゃんは小学校から帰ってきておうちでほっこりしていました。
おかあさんのライ子さんはパートからまだ帰っていませんでしたが、焼きドーナツのおやつを用意してくれていました。
ライちゃんがほくほくとドーナツを頬張っていると、ぴんぽんとチャイムが鳴りました。
「どなたですか?」
「えーしーです。 らいさん、いらっしゃいますか?」
えっ? えーしー?
ライちゃんは、おそるおそるドアを開けました。
「は、はい。 ぼくですが。。。」
「五所川原ライさんですね。 あなたに召喚状がでています。」
「しょ、しょうかんじょう、ですか。?」
「あなたは、今日から『ごめんなサイ』という名前になってもらいます。 仕事がまっていますから、すぐにわれわれに同行してもらいます。」
サイちゃんは、無理やりに黒い大きな車に押し込められてしまいました。
どこか知らないところにある大きなビルの地下に連れ込まれ、仲間だという動物たちに紹介されました。
うなぎやらいおん、うさぎやマンボウまでいました。
もとライちゃんだったごめんなサイちゃんは、
「これからは『ごめんなサイ』としかしゃべってはいけない。 もしほかの言葉を口にしたらご家族が困ったことになる。」
と、静かな声で告げられました。
ごめんなサイちゃんは震え上がってしまいました。
周りを見ると、ほかの動物たちもそれぞれにせりふを割り当てられているようでした。
うなぎは「おはようなぎ」。
うさぎは「ありがとうさぎ」
ねずみは「いただきまうす」
ごめんなサイちゃんは、思いました。
これからは一生謝り続けるだけの人生を送るのか。
うなぎさんやうさぎさんはまっとうなあいさつだからまだいい。
ぼくは何も悪いことをしていないのに謝りつづけるんだぞ。
ごめんなサイちゃんは絶望してしまいました。
そんなサイちゃんをさらに絶望させることがありました。
ほかの動物たちはテレビで名前を呼んでもらえるのに、サイちゃんだけはいつまでたっても名前すら読んでもらえません。
サイちゃんはカメラの端っこで必死に声を出そうとしました。
「おとうさん、おかあさん。 ぼくはここにいるよ。 げんきだからしんぱいしないで」
けれども、ぜんぜんサイちゃんのことは写りません。
やっとこさ、画面の端っこでおじぎをするだけでした。
2月6日 京都大学 はやぶさ展
2011/02/07
「京都初公開 小惑星探査機「はやぶさ」帰還カプセル特別公開
」
を京大に見に行く。
どれだけの枚数の整理券が用意されるか分からないので、午後の配布を目指して早めに行くが、午前の部の整理券を入手できた。
10分ほどの待ち時間で入館し、サルが正常位でズコバコ交尾している常設展を見た後にまた並んで、はやぶさの展示を説明付で見られる。
3000度の熱でぼろぼろになったヒートシールドやウーメラの砂が付着したままのパラシュートがぷち感動。
シンポジウムで設計者による講演会とパネルディスカッションがあるので見に行く。 限定500名でその時点で100名だったので、まだ大丈夫かと学食とは思えぬおしゃれな雰囲気の
カフェレストラン、カンフォーラでタンドリーチキンのランチ、570円。
あわてて列に復帰すると、280名地点だったのでセーフ。
エクストラシートも用意されるほどの満席だった。
講演は、はやぶさのミッション概要と小惑星探査のスペクトル分析の補完としてのイトカワサンプルの持つ意味という内容。
続くディスカッションで会場からの質問にできるだけ答えるというのがよかった。
1月4日 トロンレガシー
2011/01/05
映画「トロン・レガシー」を吹き替えで見る。
3D上映しかないが、3Dの場面は全くなかった。
前作の「トロン」がCG映画でありながら実際はほとんど手塗の画面だったといういわく付きの映画であったので、今回の映画も期待していなかった。
印象としては、やたらと縁が光る映画だなという感じのみ。
CGも大したことはなく、3Dのせいで画面が暗い。
ストーリーとしては、ただのディスクバトル場面しかないので、非常に単純。
現世ではない、サーバーの中の世界の話なので、秩序がすべて脚本家の創造であるから、観客としては見ているしかない。
まぁCGを頑張ったので見てくださいという映画。
10月10日 映画「ナイト&デイ」
2010/10/11
トムクルーズとキャメロンディアスのナイト&デイを見る。
なにやら複雑な事情のスパイ合戦かと思っていたら、ただのお気楽なアクション映画だった。
キャメロンディアスは美人でもナイスバディでも無いただのおばさんだったし。
まぁ、娯楽映画としては、よろしいんじゃないですか。
8月14日 ベストキッド
2010/08/15
レイトショーで「ベストキッド」を見る。
オリジナル版は剛柔流空手道の話だったが、今回は中国武術の話。
筋骨の鍛錬と、開掌ではなく拳での打突を重視している点から南派の武術のようである。
北派ならもっと柔らかい印象のはずで、構えの姿勢のうちから拳を固めたりしないはず。
今回の映画では、主人公が勝利して問題は解決したが、裏返せば「中国人はぶっ飛ばさないと言うことを聞かない。」ということを言ってしまったような。
7月17日 映画「トイストーリー3」
2010/07/18
トイストーリー3をシネプレックスで見る。
3D,2000円。
良い映画。 おすすめ。
ブラマヨ小杉のネタのような言葉が出てくるが、これは、
yee-haw、yeehaaであって、発音記号は、
/ˈjihɔ/
だから、いーは が正しい。
カウボーイの牛を追う時の掛け声。
英語のヒアリングは子音を聞き分けるのがコツ。
ヒ でも イ でもいいぢゃないかと思うかもしれないが、これは大事。
5月30日 龍馬伝
2010/05/30
龍馬伝を見ているが、どーにもしっくりこない。
龍馬の描き方がどーのこーの言うのではないけど、幕末ってくだらない時代だねぇ。
問題の本質を放置しておいて、権力争いや、批判に終始するというのは現代の普天間問題と同じにおいがする。
幕末の日本の軍事力で欧米の圧力をはねのけて鎖国が維持できるわけがないとか、世界の警察を自認するアメリカの軍備配置計画を変えられるわけがないというのに目をつぶっておいて、現状批判していても仕方なかろう。
難しいけど、案を出して比較するしかない。
社民党にしても、対案が出せないから離脱するしかないんだろうな。
5月23日 映画「パリより愛をこめて」
2010/05/23
リュック・ベッソンの映画「パリより愛をこめて」を見る。 1000円。
小気味の良いカーチェイスあり、銃撃シーンもありーの、これぞ、娯楽映画という映画である。
全編を通じて語られるのは「銃は撃つためにある」ということ。
人を殺すのをためらっていた主人公も最後にはショルダーホルスターにデザートイーグルを持つまでになる。
時間も短く、おすすめの映画。
エンドロールに「ハーティガーティ」ってあったけど、どこで鳴ってました?
5月14日 書評 喜多嶋隆 美しき敗者たち
2010/05/14
CFギャングシリーズの新刊「美しき敗者たち」を読む。
筆者は、実際にCFディレクターであった人で、CF業界の描写は美化された臨場感にあふれていて素晴らしい。
以前の作品では、ディレクターである主人公に被写体が恋をして、主人公が断るという構図であったが、この作品はディレクターとプロデューサーという関係。
恋が終わる理由がないのをどうするかが今後の課題かな。
この筆者、車についてはそれほど興味が無いようで、FFのミニクーパーをFR風に運転させたりしているのがちょっと残念。
4月18日 映画「第9地区」
2010/04/18
京都MOVIXで「第9地区」を見る。
エイリアンものだということで見に行く。
モンスターエンジンのゴッドハンドねたのリアル版という感じ。
ずばっ、べしゃっという感じで多少気持ち悪い映画なので気を付けてください。
そのあと、錦天満宮にお礼参り。
なぜか可愛い絵で手洗い指南があったりして。
「龍馬伝」
2010/03/14
NHKの大河ドラマ「龍馬伝」を見ている。
公武合体派と尊皇攘夷の争いが背景にあって、開国すべきかどうかということがメインテーマのはずなんだが、やっていることは殺し合いでしかなく、開国することのメリットデメリットを議論する場面がない。
実際にもなかったろうその場面は一番大事な場面のはずだが、人間の性(さが)はそれを許さない。
尊皇攘夷派がやるべきことは、外国勢力の調査、鎖国維持の可能性の調査、鎖国が諸外国に与える影響の想定であるはずだが、誰もそんなことをやろうとしていない。
結局勢力争いで勝った薩長同盟が明治政府を作ることになるわけで、勢力争いでしか方針が決定できなかったということだ。
そうゆう歴史も現代にはなにも教訓としては生かせなかったようで、現状も民主党と自民党の勢力争いは続く。
政策を批判する前に対案を出して最適解を見出そうとはしないのか。
このような歴史から分かるのは、人間と言うのは勢力争いでしか意思決定ができないと言うことだ。
現代も「選挙」という戦争代替行為でしか意思決定が出来ないでいる。
複数案の比較検討による意思決定が国策レベルでなされたことはあるのだろうか。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「戦争反対」という主張が現実性あるのかということを考えると、まったく非現実的だということになる。
戦争反対を実現させるのなら、まず政党政治をやめさせてみよう。
完全合議性の政治を実現するのだ。
無理でしょ。
このまま、解決策が無いのを承知で「せんそうはんた〜い。。」と叫び続けるしかないんだろうな。
3月8日 尾崎豊 『卒業』
2010/03/09
SMAP&SMAPで尾崎豊の「卒業」を聞く。
「不良の気持ちの代弁者」や「現代社会の闇を描き出す」などと言われ、彼に共感することが自分の意見を表現することの代替行為のようになっているが、僕自身はまったく尾崎豊には共感しない。
「夜の校舎で窓ガラスを割る」のは単に器物損壊幇助というだけだ。
「行儀よく真面目に」学生生活を送るのは基本なのだ。
そうでないと分からない世界は確かにある。
真面目に勉強していないと世の中の仕組みを作る現場には立てないのだ。
政治かもしれないし、デザインの世界かも知れないし、電子回路設計かもしれないがそれはすべての分野にいえることだ。
高校生たちよ。
真面目に勉強しよう。
「学校の勉強がなんの役に立つ?」と言うのはたやすい。
が、今使っている携帯の原理を考えたのは誰だ?
今見ているテレビの標準規格を作ったのは誰だ?
バイクの設計をしているのは誰だ。
行儀よく真面目に勉強していた奴らだ。
誰かが考えたおもちゃで遊び、誰かが考えたテレビを見、誰かが考えたバイクで走り回り、誰かが考えた携帯でメールを送る、そんな与えられた人生の何が楽しい?
少しでも世の中に関わろうとは思わないか?
ならば、真面目に勉強しよう。
窓ガラスなど割っている暇はない。
バイクを盗んでいる暇などない。
そうしないと卒業しても自由などないぞ。
真面目に勉強した奴らに支配されたままだ。
2月28日 エキシビションを終えて
2010/02/28
バンクーバーオリンピックフィギュアスケートを終えて考える。
プルシェンコ、安藤美姫のエキシビションの演技を見て、表現すべきメッセージを感じ取ったのは僕だけではあるまい。
技術点、評価点という採点システムでは評価できないところにこの二人は来てしまったのではあるまいか。
決められた技を完璧にこなすことを至上とする採点システムにおいては「表現」というのは重要な要素ではないようで、それは金と銀のキムヨナ、浅田真央の演技が全然面白く無いことでもわかる。
金銀の二人は、スケートを技の集合体として考えているのに対し、プルシェンコ、安藤美姫は自身が滑ることでなにかのメッセージを発信するということに重きを置いているように思える。
キムヨナは、この先何を目指すのだろうと考えても、これ以上のヘッドスペースは無いだろう。
安藤美姫はもっともっとエロくなるだろうなという楽しみがあるのだよ。
2月7日 映画サロゲート
2010/02/07
映画「サロゲート」を見る。
TVで見た予告編は面白そうだったんだけどなぁ。
サロゲートとは代理のこと。 代理母ってサロゲートマザーって言うでしょ。
当初は身体障害者の代理マシンであった人間と変わらない外見のロボットが急速に広まった世界の話。
予告編でばたばたサロゲートが倒れていく様子は物語のキーポイントではなく結末の様子だったのだ。
予告編で結末を見せてしまうと言うがはやってるのかな。
自分のサロゲートは容姿が自由に選べるそうで、誰もが理想の自分のサロゲートを街に放ち、自分は自室で操作だけしているらしいが、それってどうやって恋をして結婚してセックスするんだろう。
そのあたりの設定が無いままに脚本を作ってしまったのがわかるのでなんだか薄っぺらい映画であった。
ナイトスクープでいうところのコネタって感じ。
1月24日 映画「オーシャンズ」
2010/01/24
シネプレでフランス映画「
オーシャンズ」を見る。
海洋生物の生態を克明に記録した映画かと思いきや、捕鯨やその他の海洋生物捕獲、地球温暖化、などに反対するプロパガンダの映画であった。
ヨーロッパの映画なので、幾分シフトした思想が根底にあることはやむをえないがそのつもりで見ること。
寝不足で見ると眠たいよ。
ストーリーは無いから。
1月23日 ブラッディ・マンディ2など
2010/01/24
セカンドシーズンが始まったブラッディ・マンディ。
なんとも後味の悪い2時間特番ではあった。
主要な人物がころころ死ぬというのは安物のVシネマを連想させる。
銃マニアとしては、偽折原刺青バージョンの狙撃銃とか不動産屋を撃ったときの拳銃やら、同定すべきではあるが、長物は不得意だし、今回のテロリスト側は1911系のようであった。
狙撃銃のスコープは分解して運んだら、試射しての弾着修正が必要だというのは、あいかわらずの指摘が必要。
その前に不動産屋を撃つときに自分のコートを消音機代わりにするのは良いとして、コートに邪魔されてスライドの回転不良が起こっていることだろうから、二発目は撃てないはずとか突っ込みどころは満載なのはシーズン1と変わってない。
1月13日 「ピアニストという蛮族がいる」中村紘子
2010/01/14
本屋さんで文庫化されているのを見かけて買ってしまう。
中村紘子「ピアニストという蛮族がいる」800円
音楽教育の黎明期、招いたアメリカのピアノ教師が三流の素人だとは気づかずに崇めていた明治の頃の話が書かれている。
このメーソンというピアノ教師、幼稚園か小学校の唱歌の伴奏ができるだけというピアノの腕だけあって、役に立たないバイエルを日本にもたらし、それがそれ以来、日本のピアノ教育の方向性を決めてしまうことになる。
ピアノ教育って奥が深い。
1月4日 映画アバター
2010/01/04
映画「
アバター」を3Dで見る。
ストーリー自体は予告でやっている以上のことは出てこないし、結末もその続きでしかないので触れる価値はない。
最近3D映画が大流行であるが、偏向眼鏡越しに見なければならず視界と明度が下がるため見ていて大変に疲れる。
疲れると眠たくなるので、序盤でだいぶ寝てしまった。
この3Dシステム、フィルムではなく液晶のOHPに類似のシステムらしく、今日見たシネコンではRGBのうちBのドット落ちが1ビットあったので真っ暗闇の場面で青のドットが一つだけ常時見える。
液晶であるので、動きの大きい場面でフォーカスが甘いという特徴もそのまま。
3Dがこのまま普及していくのかというと現時点では大いに疑問が残る。
12月21日 東京DOGS
2009/12/21
最終回、神野(仲村トオル)が高倉(小栗)に向けた銃って、デザートイーグル?
50口径だよ。 44マグナムかもしれないケド。
人に向ける銃じゃないよね。
片手で撃てるとも思えんが。
12月13日 鳩山政権
2009/12/14
たまには時事問題を。
鳩山政権最大の難問と言えば普天間基地移転問題だろう。
辺野古沖キャンプシュワブへの移転を国として合意しておきながら、内政問題でなかったことにというのはいかにも虫が良すぎる。
社民党が沖縄県内移設に反対しているようであるが、反対するのなら、地元への根回しが済んだ代替地の10や20を用意したうえで反対すべきであろう。 反対だけなら誰でも出来る。
伊丹を明け渡すとか関空へ持ってくるというのも充分現実的な案ではないかと思う。
そもそも日本国内に米軍基地があるのはいかがなものか、というのならば米軍基地全面撤退へむけての米国内工作活動程度はやっておくべきであって、ただ反対と言うのは駄々っ子と同じだ。
但し世界全体は、武力抵抗と軍隊による制圧と言う論理で動いているのを忘れないように。
軍隊をいらないと言うのであれば、外的からの攻撃には反撃しないというのが大前提であり、アメリカからの反撃も外交手段によって阻止しないといけない。
その辺の理論武装の議論を始めないのであれば、多少の譲歩を引き出した上での辺野古沖への移設というのは悪い妥協案では無いと思うんだがね。
そろそろ、鳩山政権も何らかの実績を出さないと、次の選挙では自民党に戻りそうな気がする。
鳩山政権に期待したのは疲弊した制度の破壊であったから、僕としては鳩山政権はもう目的を達したと考える。
12月12日 パブリックエネミー
2009/12/13
ジョニーデップの映画、「パブリックエネミーズ」を見る。
1933年のアメリカが舞台。
まぁ銀行強盗モノであって、最後はそれなりの最期を取る。
ジョニーデップの話はファンの人に任せるとして、ここでは銃の話。
ジョニーが使っているのは、トンプソン短機関銃のようである。
弾丸はコルト45と同じ45ACP。
短機関銃というのは、拳銃弾を使うマシンガンのこと。
50連ドラムマガジンと30連ストレートマガジンの両方が出てきたような。
ここで見るべきは、発射炎が銃口のフラッシュハイダーから漏れるが、前方に噴出す炎と上方に噴出す炎の両方があるということ。
上方への噴出しで銃口の跳ね上がりを防止する効果がある、ってなことはこの映画を鑑賞する上ではまったく必要の無い知識であった。
11月23日 映画 2012
2009/11/23
「
2012」を見る。
はやりの終末モノであるが、カタストロフィにおける人類の選択と未来像を描いた大作かと思いきや、「水没したギヤに挟まった異物を取り除きに行く勇敢な男」が主題だった。
要するに「日本沈没」を地球規模でやったものと思えばよい。
あ、面白いことは面白いよ。
見る価値はある。
でも、僕としてはこの本編のあとの新天地での話のほうに興味があったんだが、話は其処まで至らないで安易に終わる。
死んだ人数は昨日のイングロリアスバスターズのほうが桁違いに少ないはずなのに、昨日の映画のほうが心に傷が残るんだよな。
Q監督がこの映画を作ったとしたら、グロくてとても正視出来ないもんができるだろうな〜。
11月22日 映画 イングロリアスバスターズ
2009/11/22
Q・タランティーノのInglourious Basterdsを観る。
R-15指定であって、祥平君に見せなくて良かった。
最近の映画って表現が軟らかいものが多かったのねと改めて思うのよ。
こんなにあからさまな殺人シーンを見たのは久しぶりだ。
気の弱い人にはお勧めしません。
ナチスドイツに対する復讐というテーマだと思っていたが、復讐という話とバスターズの話は並行に進み関連はしないし、なにかが解決する話でもないので、後味は悪し。
この映画をきっかけにして考えるべきは、ナチのユダヤ人迫害政策であろう。
イデオロギー的には、ゲルマン民族が自らの優位性を保持するために血脈を守ろうとしてユダヤ人を排除しようとしたということになっているが、今となってはゲルマン民族という概念は人類学上では存在せず、ユダヤ人を血統的に区別するのも無理なのだ。
日本においても森元総理の神国日本発言などがあり、どこの国においても自国の民族?が一番偉いという概念は存在するらしい。
この心情は人類共通の根本的概念といえるだろうし、平和・戦争反対と唱えていてもこの原罪を認識しないと本当の平和は来ないだろう。
このサイトとしては、指摘しなければならない字幕エラーが一つあり、「スコッチのグラス三つ!」という場面で出てきたWhiskeyの綴りが間違っている。
スコッチウィスキーは絶対にWhiskyであってWhiskeyでは無い。
アメリカ人は間違うはずの無い間違いであるが、タランティーノがテネシー生まれとは言え、イタリア系アメリカ人の子孫だからかな。
もともとこの映画もイタリアの同名映画が下敷きにあるらしいし。
11月1日 This is It.
2009/11/01
10月27日 新ビオフェルミンのCM
2009/10/27
8月19日の日記で、「新ビオフェルミンS錠」の蒼井優のCMに出てくるチェロの駒の位置がおかしい!という話をしました。
いくつかのサイトでこの話が公開されているのをスタッフが目にしたのか、最近のCM放映では修正されています。 必死にCGしたんだろうなー。
9月23日 マーシャル博士の恐竜ランド
2009/09/23
映画「
マーシャル博士の恐竜ランド」を見る。
1970年代のTVドラマを原案としたアメリカ映画であるが、いかなる思想も教訓も感動も提供しない、笑いに徹した娯楽作品の佳作である。
助演のアンナ・フリエルがやたらとおっぱいを揉まれるのが印象的。
私としては、ある小道具にびっくりしたんだが、それはマーシャル博士が劇中で弾く左利きのバンジョーである。
それもちゃんと5弦のペグが反対側に付いたハーツ&フラワーの楽器であった。
私は左利きのバンジョーは初めて見た。
9月13日 エチカの鏡
2009/09/13
エチカの鏡、接遇講師、平林都の巻。
人気お菓子屋さんの指導を行う先週と今週の番組であるが、生え抜き店長との衝突劇が見どころであった。
自分のやり方を崩さない生え抜き店長を研修最終日に自分の方針を理解させるというストーリーであるが、私としてはこの「平林都」という講師、まだまだ未熟だなと思う。
指導した店舗は100%売り上げを向上させるという(有)エレガント・マナースクールの平林都代表であるが、その実績が彼女を盲目にしている。
怒鳴って怒鳴って店員を萎縮させ、最後に屈服させるというスタイルを確立したようであるが、それは指導される店員が努力して受け入れただけのこと。
その店員の努力におんぶしてはいけません。
指導者としては、怒鳴っちゃ駄目なんですよ。
怒鳴りながら指導したことなんて覚えちゃくれません。
理由を説明して教えて、覚えていないときに怒鳴る。
それからもう一度説明して教える、の繰り返し、が良いと思う。
今回の菓子店店長さんに対しての指導は、「自分では作業せず、フロアマネージャーに徹しろ」ということであったが、それならそれで最初からそう教えればよいのであって、散々怒鳴り散らし、反発させておいてから最後にやっと口に出すというのはなんという効率の悪さ。
この教え方でいいのかな?という疑問は常に持っていないといけない。
怒鳴り散らした相手が自分を理解するまでに要する時間が勿体無いとは思わないのかな。
そりゃ、怒鳴ってばかりいるといかにも指導してるって感じで研修を依頼した店舗のオーナーへのアピールにはなるだろうけどね。
それにしてもこの平林都、歩き方が美しくないな。
ヒールを履いての歩き方を研究したほうがよろし。
8月30日 20世紀少年
2009/08/30
20世紀少年 最終章「ぼくらの旗」を見る。
製作側としては、ともだちは誰なのか?という問いを観客に投げたつもりのようであるが、それを明らかにするのは製作側の仕事であって、今回明らかになったともだちの正体は映画の中身にはなんら影響があるものではなかった。
「ふ〜んそ〜なの。」という感じ。
美少女カンナは可愛いけれど、たいした働きをするわけでもなく脱ぐわけではなく。
映画としては大作だが、駄作だ。
「ともだち」が誰なのかがわかっても、「あーだからそうなっていたのか。」という伏線がまったく無いために、それならそれでいいじゃん、という醒めた見方しか出来ない。
主題は、ともだちではなくケンヂの正体であったのだということが終盤に分かったときには脱力した。
歌の歌詞がタイムパラドックスにもなっているが、騒ぐ気にもならない。
エンドロールの後にもしばらくストーリーが展開するが、別にこれは見なくてもよろしい。
この映画の見所としては、もとYMO、高橋幸宏のベースであって、最後のステージでの古田新太との3ピースバンドの演奏は特筆ものである。
8月23日 G.I.ジョー
2009/08/23
G.I.ジョーを見る。
1960年代のフィギュアが原典ではあるが、当然映画の舞台は現代から近未来である。
パワードスーツによる戦闘シーンがメインの映画であるが、銃器には割りと無頓着。
空薬莢が落ちる音がまったくしないとか、短機関銃のマガジンが長持ちしすぎるとか。
GIジョー側の基地にVTOLが降下する場面があるが、けっこうな下面噴射をしているはずなのに、埃ひとつ舞い上がらないという不思議さからも、真剣に見る映画では無い。
両陣営の女性戦士の胸元をデレデレと眺めるのがよろし。
8月13日 ナイトミュージアム2
2009/08/14
ナイトミュージアム2を見る。
前作の続きであり、展示物が動き出すというのは一緒。
深刻なメッセージ性や泣きの場面が無いため、日本人には物足りないだろう。
が、これがアメリカンエンターテイメント。
何も考えずに、かんらからからと笑えるのが良い。
日本人が同じような映画を作ったとしたら、「笑いあり涙あり」のプチ感動ものにしてしまって台無しになるのが目に見えるようだ。
スラップスティックなんだよ。
ランカスター将軍がサイドカーで突進してくる場面にこの映画の面白さが凝縮されている。
8月6日 サライ
2009/08/07
会社の帰り、淀屋橋の本屋さんでサライ買う。
「蕎麦食べ歩きの極意」なんて載ってたから。
な〜んだその程度?
って感じの記事だったな。
この記事読んで、蕎麦通になろう!ってな気負った記事の割にはたいした情報なし。
なんだかこの雑誌の底が見えたようで哀しい記事だった。
7月20日 映画「ノウイング」
2009/07/20
シネプレックスでニコラスケイジの「
ノウイング」を見る。 1000円。
予告編では、あたり一面燃え上がるカタストロフィの場面ばかり強調されるので、「終末を迎えた世界で人類はどのように生き残るのか!!」という映画と思ったら、ぜんぜん違った。
「クローバーフィールド」や「ファンタスティック4」「トランスフォーマー」にも似た、近年のアメリカ映画の流れとも言えるお手軽なカタストロフィ物であって、派手なスペクタクルシーンをCGで作りたいだけなので、映画本編はその前振りに過ぎないというスタイルだ。
これらの映画には敵対勢力(今回は敵対では無いのだが)の設定が浅く、映画自体がリアリティを持たないという共通点がある。
壮大な物語のなかの2時間分を切り出したのではなく、もともと設定が映画2時間分しかないというのが透けて見えるのが哀しい。
あ、面白いことは面白いよ。 見て損はない。
7月15日 となりの芝生 ふたたび
2009/07/15
番組hpに
ファンメッセージを書く欄があったので書いてみた。
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33年も前の脚本をそのまま放送して恥かしくないですか。
撮影してて恥かしくないですか。
演技していて恥かしくないですか。
家を建てることがステータスだった時代とは違うんです。
感覚が古くて見ていられません。
あ、橋田壽賀子ものは数字が取れるってだけですか。
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多分、無視されるでしょう。
7月13日 NHKスポーツ大陸 横浜三浦の巻
2009/07/14
横浜ベイスターズの「ハマの番長」の特集。
彼のピッチングに対する姿勢や投球術の紹介。
まーそれは良いとして。
商業高校の野球部の厳しい練習に耐え切れず、サボりがエスカレートし退部すると言った彼を仲間が愛の鉄拳制裁し更正させるという物語。
TV的には美談だが、指導者側としては問題点を見つけねばならない。
弱小野球部で人数に余裕無いにもかかわらず、ふるい落とすための練習をしていたのではないだろか。
事実、三浦はふるい落とされてしまった。
それは当時の監督が指導のやり方を知らなかったからだろう。
現在の三浦も、下半身の強化としてただただスタジアムの客席の階段を上り下りするだけというのも気になる。
走りこみをすると筋力は鍛えられるが、その分、膝の軟骨は磨り減るというのを知っておいて欲しい。
鍛錬によって強靭な肉体を得るのではなくて、将来の自分の健康から前借りしているだけなのだ。
色々考えさせられる番組であった。
7月11日 Mr.BRAIN
2009/07/12
ミスターブレイン終わる。
あまりすっきりしない終わりではあった。
主題が免田さん冤罪事件であることが分かった時点で、それ以降の展開は別に必要なくなったわけで、それを思えば海老蔵の武井公平が逮捕される必要はなかったわけで、必然のエンディングだったか。
このHPとしては、ドラマの社会的意義など論じる気はないので、銃に関する考察である。
上川隆也の北里陽介が使っていたのは、多分グロック17。
これはバレル以外が樹脂で出来たお手軽ピストルで、セーフティがトリガの先端にしかないのが特徴。
グロックは似たような外観で口径違い、全長違いがたくさんあるけど、9×19ミリだとすると照星の形状からグロック17になる。
当然、武井に渡されたのだろうから警察が40SWを使うとも思わないからね。
それより気になるのは、7話での水嶋ヒロの林田の銃の扱い。
それまで散々に銃を構えるシーンがあったのに、小部屋への突入寸前になってやっとスライドを引いて薬室に装填していた。
じゃぁ、いままで敵に遭遇していたらどうする気だったんだ。
あとは同じく7話で警官隊が構える自動小銃の構えが低すぎるのが気になる程度かな。
肩付けするならちゃんと照準したまま前進しないと。
これはイラクの米軍の映像などでおなじみだろう。
林田と丹原の銃は何だと思います?
PPKに見えるんだが。
あと、科警研の建物のなかになんでパラボラが林立しているのかが不思議。
頭の軽いスタッフが、「ハイテク」=「パラボラ」という短絡思考をしたとしか思えない。
5月21日 今野敏「義珍の拳」
2009/05/22
今、ドラマ「ハンチョウ」の原作で話題の今野敏の「義珍の拳」がやっと文庫化であって、早速買う。
沖縄で「唐手」が「空手」に変遷していく瞬間を描いた、今野敏の空手小説の集大成とも言うべき作品である。
世間の書評では空手修行者必見とあるが、そうは思わんね。
この本を読んで真の空手を渇望したとて、日本ではそれを伝えることのできる人などいないだろうから。
知らないほうが幸せだ。
まだ、半分ほどしか読めていないが、「首里手の基本は歩くこと」というのが、ナンバ歩きとも共通することであり、納得した。
これは大きな歩幅で「ウォーキング」する人には一生理解できない感覚である。
4月30日古本2冊
2009/05/01
連休前最終日。
京阪大江橋の古書をやっている書店で、いろいろ見て。
山本政親「ソフトボール」、150円
出てくる写真やイラストが妙に肉感的と思ったら、ママさんソフトボールの指導書だった。
千宗左「表千家茶道十二ヶ月」、150円
茶道の知識ベースとして購入。
「運び」や「飾り」という手前の季節ごとの作法が事細かに書かれている。
新たに買うと高いだろうから、古書としてみっけもの。
1月31日 20世紀少年第二章
2009/02/01
先日の第一章にひきつづき、20世紀少年の第二章を見る。
第二章の予告編では、遠藤かんなの活躍ぶりを予感させるものであったが、本編を見た限りにおいてはわざわざ映画を見る程の活躍はしてくれない。
目つきの鋭い少女で「ともだち」の娘という設定であるが、目つきが鋭いだけだった。
「ともだち」の正体は?という疑問はまだ解決されないままであるので、第二章をすっとばして8月29日の第三章の公開まで待っても話はつながると思う。
映画の製作サイドとしては、第三章まで一気に脚本を書いたようであり、第三章にクライマックスを持ってくるあまり、第二章の中身がすっかすかになったみたひ。
こうゆう映画というのは、世界観が確立しているかというのが大事なポイントだが、「ともだち」があの世界で何をなしているのかが描かれていないために、民衆が洗脳されてしまっている様子が不自然だ。
まず原作の漫画ありきで、そこまでは公知の事実という前提なんだね。
のめり込みたい奴は、原作読んでからにしたらいい。
4月2日 書評 操縦不能
2008/04/03
新潮文庫「操縦不能」内田幹樹 514円税別
これは今野敏「隠蔽捜査」を買った折、巻末の紹介にあったもの。
操縦不能に陥った747−400を地上のシミュレータで救うというもの。
筆者は実際に国際線の機長だった人。
僕が好む小説というのは、何らかのプロだった人のものが多い。
喜多嶋隆はCFのディレクターだった人。
今野敏は東芝EMIのディレクターだった。
大藪晴彦はレーシングチームを持っていたし、射撃の腕はプロフェッショナルハンター級だった。
筒井康隆はきちんと基本を学んだ役者だ。
そー考えると片岡義男にあまり思いいれが無いのもうなずける。
彼は就職した年の夏、「空が青い」という理由で退職した人間だ。
12月11日 書評 今野敏 『ST 桃太郎伝説殺人ファイル』
2007/12/11
空手塾を主宰する今野敏の新刊『ST 桃太郎伝説殺人ファイル』840円 講談社ノベルズ。
色シリーズが一巡し、今回の主役はプロファイラーの青山である。
一般に流布している桃太郎の話とは違う、地元での伝承の桃太郎伝説から話が広がっていく。
やはりこの作者は青山に対して一番なじみがあるようだ。
武道つながりで黒崎が一番しっくりきそうなもんだが、いかんせん黒崎は喋らないから小説の主人公を張るのは難しい。
作者本人がどうやら文系の人(ラサールから上智大文学部)なので物理担当の翠の描写にリアリティがないのは仕方あるまい。
10月17日 書評 制服概論
2007/10/18
別に新刊では無いが、蔵書の読み返しをしているうちの一冊。
酒井順子「制服概論」新潮文庫である。
完全に鑑賞側からの制服フェチ論であって、赤坂見附の山脇、宝塚音楽学校、防衛大学校を最高峰とする価値観について語ったエッセイだ。
ここで論じられているのは、大勢が限られた期間、同じ制約の服装をすることの様式美で、そこからの連想で僕が思うのは、制服のルーツは軍服であるということだ。
戦争反対、という立場とは別に、人類の特性としての軍隊好きというのは否定できないだろう。
教育というのはいろんな側面で軍隊のサブセットだ。
セーラー服だって、ブレザーだって、詰襟だってルーツは軍服なわけで、団体行動の模範スタイルは突き詰めると新兵教育のメソッドだ。
男子は大抵、拳銃などのメカが好きだし、戦闘機、戦車となるとこれは戦争とは関係なしに造形美として嗜好される。
宝塚音楽学校の立居振舞の基本は陸上自衛隊中部方面隊伊丹駐屯地の保安中隊での基本教練にあることなどを考えると、やはり教育と軍隊は関係が深い。
好き嫌い思想信条にかかわり無く、教育とは軍隊のサブセットなのだ。