10月15日 スポーツと重心操作
2011/10/15
「軸足にしっかり体重を乗せる」というのは、スポーツの指導現場では良く聞く言葉。
こう言うといかにも指導してるって感じがして、にわかコーチからベテランコーチまで何の疑問も持たずに子供に言うが、これは真実だろうか。
軸足に体重を乗せたままではスィングは出来ないので、インパクトの瞬間には自由脚にも体重が乗っている必要がある。
この「自由脚に体重を移動させる」のがくせものなのだ。
地球上である限り、体重は9.8Gでしか移動しない。
ようするに自由落下するしかないのである。
軸足に体重を移すことで浮かせてしまった自由脚に体重を乗せるまでに意外に時間が掛かるということだ。
自分のタイミングでスィングできるゴルフなどは右→左と体重を移動させてもいいが、ピッチャーのタイミングにあわせざるを得ない野球・ソフトボールバッティングでは、体重を移動させてはいけない。
じゃー、どこに体重を置いておくかというと「体の真下」においておくべきだ。
身体を移動させるときには、移動する体の真下を重心が移動していくだけで、脚の接地点に体重をいちいち移動させてはいけない。
重心を直線移動させれば、足腰にはそれほど筋力は要らない。
それを、靴の上をたどってジグザグに体重を移動させていくから足腰の鍛錬・下半身の強化が必要になるのだ。
「脚ぢゃないところに重心を置いておく」というのを「ダイナミックバランス」という。
スィングなどの動作をスローモーションで理解しようとするとどうしてもスタティックバランスになり、片足になった瞬間は接地脚に体重を移さざるを得ない。
ダイナミックバランスを理解することで、
足腰の鍛錬が不要になり、
一瞬だけだが体重を自在に操れるようになる。
ダイナミックバランスを理解するのに一番適しているのは「歩く」という行為だ。
薄氷を踏むように、上下動をしないように、動き出した体重を慣性の法則だけにしたがって移動させていく。
琉球空手のナイファンチの型は、この感覚を養うための型だ。
しかし、ヤマトンチュの空手家は、ただ移動するだけに見えるこの方を誤解し、接地脚にしっかりと体重を乗せて力強く横に蹴りだしてしまう。
本当は、自由脚に体重を乗せたまま移動するのを練習するのだが、日本の空手家は今野塾をのぞいて誰もそのことを知らない。
たぶん、野球の専門家も誰も知らないと思うよ。
でもこれが、「歩くことはスポーツの基本」ということの本当の意味。
9月1日 キャッチボールについての整理
2011/09/02
キャッチボールについて、書けば書くほど発散していくのでちょっと整理しませう。
【キャッチボールでやってはいけないこと】
01)遠投しようとして、仰角を取って上に投げる。
02)捕球してから、一息ついて、振りかぶってから投げる。
03)投げる前にボールをグローブに叩きつける。
04)自由脚を高く上げ、倒れこみながら投げる。
05)軸足に体重を乗せる。
06)捕球したあと、反対の手でボールを押さえる。
【じゃあどうすれば。。。。】
01)山なりのボールを投げ始めたら、距離が遠すぎるのです。 ワンバンでもいいから低い球を投げてもらいます。
02)ピッチャーごっこじゃないんだから。
03)そんな癖をつけたら時間の無駄になるだけです。 プロ野球の選手もやってるって? くせになってて直せないだけです。
04)自由脚は上げるんじゃなくて、前に送るのです。
05)軸足に体重を乗せてしまったら、乗せた体重が抜けるまで投げられません。 捕球から送球まで身体を常に前進させながら一連の動作とします。 脚の上を重心が通過していくだけです。
06)どんなボロいグローブ使ってるんですか。 突き指しまっせ。 ちゃんとポケットを作ってやれば捕球後に落としたりしません。
普通に教えるキャッチボールって、全部間違いだということです。
キャッチボールのあとにやるノックで言うことをキャッチボールでも言うべきです。
曰く、
「ボールを待つな! 前に出ろ!」
「捕ったらすぐに投げんかい!」
ノックのときとキャッチボールのときで言うことを変えるから、子供が言うことを聞かんのですよ。
7月10日 ソフトボールの練習
2011/07/10
リーグ戦で3チーム合併した我がチームの試合前練習を見ているが、3チームどこのチームもかったるいキャッチボールしかさせていないようだ。
野球少年がピッチャーにあこがれる。
父親とキャッチボールを始める。
当然、好きな投手の物真似。 サインに首を振ったりして。
投手ごっこである。
てな、キャッチボールが刷り込まれているんだろう。
コーチ自身の原体験なわけで、野球の基本だと思い込むのも無理は無い。
この投げ方はあくまで物真似の至福の時間なわけで、たっぷり時間を掛けて投げるフォームを楽しむところに問題点がある。
ソフトボールの選手にこんなキャッチボールを教えられても迷惑なんだよ。
父親から刷り込まれた子供のフォームを父親の目の前で否定してから修正する身にもなってくれよ。
マイナスからのスタートである。
こんなキャッチボールを教えられた子は、なにも教えられずにチームに合流した子より、一年は後れを取ることになる。
野球少年だった体育会系コーチがうけた野球教育というのは、上達のための練習とゆうよりレギュラーを選考するための練習であって運動音痴を何とかする練習ではない。
だから、子ども会ソフトボールの指導法は、先人の教えの中には解は無い。
体育会系の人は、「考える暇があったら身体を動かせ」という教育を受けているので練習法を考えることは生理的にできない。
コーチというのは、最小の手間で目標を達成する手段を提案する仕事だ。
練習方法を考えるのは、野球経験の無い文化会系のお父さんの役目なのだ。
だから、大抵のチームでやってる、キャッチボール、ノック、シートノック、素振りというのはやり方が間違っている。
でも、それをチームのコーチにあからさまに指摘しちゃだめだよ。
それはコーチの人生を否定することだから。
5月22日 HPの下書き#9
2011/05/22
スポーツする、ダンスするなど身体を動かすことの基本はやはり「立つこと」であろう。
バッティングの場合でも、脚を開けのもう少し閉じろの大きく踏み出せのと諸説きらびやかなこと。
「立つ」ということは、人間の活動に共通の動きなので、ソフトボールだけ、空手だけ、卓球だけの理論があるのではない。
そんなことをいちいちコーチや監督の言うとおりにしていてはイケマセン。
もっと大きな視点で考えて見ましょう。
1)動かずにいようとするのか、動き出そうとするのか、動き続けようとするのか。
動かずにいる例:バッティング、ゴルフ、空手
動き出そうとする例:卓球、テニス、内野守備
動き続けようとする:ダンスステップ
動かずにいるとは? 回転軸をずらしたくない時などです。 ゴルフでは、アドレスの場所にヘッドを戻してくることが重要なので踏みしめている場所は変えません。
動き出そうとするとは? 卓球では、すばやく左右に動くことが必要なので、左右に足を踏ん張りますが動こうとする方向の膝を抜いて始動します。 反対側の脚を踏みしめて始動してはいけません。
動き続けるとは? マラソンなんかもこれになるかな。 ただ歩くということが重要。 なれるとこの境地でカンフーが出来るそうです。
さて、ソフトボールバッティングを解析してみましょう。
一番重要なのは、ボールにバットを当てるということ。 それは人間の脳の能力に期待するしかありません。
構えで大切なのは、思ったところにバットを出そうとする身体を邪魔しないこと。 スイングの前後最中に高さ、向きを変えてはいけません。
自由脚を踏み出したりすると軸がずれてしまいますので、かかとを上げる程度にしておくのが良いでしょう。
ゴルフのドライバーショットで左足を上げている人、見たこと無いでしょ。
バッティングで自由脚(左足)をあげるのは、中国拳法の「震脚」の理論です。 踏みしめた瞬間に見かけの体重が一瞬だけ増えるのを利用してパワーを出そうということです。
震脚では、突きの練習をしている石畳が靴の形にへこむほど練習します。 バッティングで足を上げるなら、元の場所に下ろせるように練習すべきです。
それでは、内野守備の構えはどうでしょう。
打球の飛んだ方向にすばやく始動する必要があります。
動き出さねばならない場合は、重心の位置と接地位置をずらすことが重要です。
普通に立ったままでは、倒れ始めるまで動けなくなります。
ココで重要なのは、浮かさないほうの腰に「ガマクを掛ける」ことです。
ショートで構えていて、センター返しのライナーに飛びつくとき、左膝を抜いて始動しますが、その際に右足に体重を乗せてはいけません。
左ひざを抜いた瞬間に左向きの力が発生するように、右の下半身を固めておきます。 これを「ガマクを掛ける」といいます。
首里手の空手の基本でもあります。
2)対象物は静態か動態か。
動いているボールを打つバッティングはつま先荷重。
ボールが止まっているゴルフはかかと荷重。
(ちょっと長くなってきたのでまた明日)
5月21日 HPの下書き#8
2011/05/22
ソフトボール、野球の基本といえばキャッチボールというのは常識。
だが、どうして基本なのかを説明しているサイトが無い。
基本だ基本だと教えられてきて、どーして基本なのかを理解していない人が教えているからだろう。
キャッチボールとピッチャーごっこの区別がついていない人も多い。
というあたりの話は、
レギュラーページに書いてあるので、そちらをご覧ください。
キャッチボールを教えていて、僕がいつも言うのは、「ボールを動かさず、自分が動く」ということ。
ボールをグラブでキャッチしたら、その空間位置は出来るだけ動かさず、自分がステップすることでテイクバックするという概念だ。
これは、フルワインドアップで投げることから野球に入った人には理解できない概念だ。
内野送球では、遠心力ではなく、カタパルトによる直線加速で投げるべきで、それはピッチャーごっことは対極の投げ方だ。
送球動作が意味を持つのは、テイクバックが終わった瞬間からあとの期間でしかない。
ピッチャーごっこから野球に入門した子供は、大げさなテイクバックの儀式が染み付いている場合が多く、それを忘れさせるだけで2年間くらいの時間を要してしまう。
キャッチボールとは、捕球動作とテイクバック動作をどれだけオーバーラップさせられるかという動作を覚えていく作業なのだ。
ボールを捕球した座標からテイクバック完了までの座標までは直線動作で動かすべきで、その距離が最短になるようにすると良い。
この概念を理解しないで子供にキャッチボールを教えないでほしいと思う。
キャッチボールとは、捕球動作から始まるんだよ。
そうすると、フライ捕球したボールはオーバーハンドで送球する、胸の高さで捕球したらスリークオーターで投げ、ゴロはアンダーハンドで送球するということが自然になる。
以上のことを踏まえると、「捕球したボールは空間位置をそこから動かしちゃダメ」というのが理解できるだろう。
ボールを持って振り回すんではなく、自分が動いてテイクバックするということ。
実際、それを教えないとキャッチボールの次のメニューであろうノックやシートノックのときに捕球から送球までの動きを教えないといけなくなるけど、そんなことを教えているコーチは見たことが無い。
この概念を知らないコーチが「スポーツは反復練習だ!」なんて間違って理解しているんだよ。
反復練習とは、正しい動きを大脳に覚えさせ、それを小脳にコピーする作業を言う。
理屈を理解することが必要で、それを選手に自分で見つけさせるのは指導とは言わない。
ってなことを理解してくれる体育会系コーチっていないだろうなぁ。
幼少期にキャッチボールをやったことが無い僕だから理解できる世界かも。
4月18日 HPの下書き#7
2011/04/19
つらつらと書いてきましたが、これから作るhpのページで何を言いたいのだろう。 読んだ人にどう感じてほしいんだろう。
子供がピアノを習うのでピアノについて調べてみたり、今野敏の小説に出てきた空手について源流を調べてみたりすると、一般に言われている指導法のほかに悟りを開いた世界が別にあることが分かる。
それは特別な世界がそれぞれにあるのではなく、全部同じところにあるのではないかと思うわけだ。
それを理解していると、包丁の握り方を勉強するとドラムのスティックの握り方が分かったりする。
見知らぬ世界でも進むべき道が分かったりする。
わりと共通する世界は多いと思うのよ。
2月27日 ウィンドミルリリースのコツ?
2011/03/01
ちょっと自分で投げてみる。
力強いボールを前に飛ばすのが難しい。
で、このまま努力を続けてはいけない。
たまにまぐれで前に飛ぶ場合とどこが違うのかを検証しなくてはならない。
親指が長くボールを保持していると、上に暴投するようだ。
どうやって親指をボールから離して、残りの2から5の指で支えるのかを考えなくてはなるまい。
上手投げの場合、リリース直前に親指を離して残りの長い指にボールが乗せた状態で静止することが出来、そのままリリースまで持っていける。
ウィンドミルの場合、親指を離した状態では静止できず、後ろから押し続けていないとボールは地面に落ちる。
だから、超スローでは実演できない。
このあたりの動きを会得する方法の考案が必要だなー。
「自分で努力しないと投げられるようにならんぞ。」ってゆーのは楽でいいのだけど。
1月23日 統一運動理論 ウィンドミルとドラム
2011/01/23
ドラムやら空手やらソフトボールやらピアノやらギターやらコントラバスやらといろいろ調べていくと、共通の概念にたどり着く。
それは「脱力する」 「重力を使う」という概念。
また、よく出てくるのが、
「構えとはどうゆう形にもしようとしないのが構え」ということ。
ややこしいのが、最初に出会う普通の指導法では全く逆に、
「構えとはどうあるべきか。 どのような形にせよ」
「筋力を鍛えよ」
と言われる。
体育会系の指導体系では、「脱力」にたどり着くことはない。
ひたすら筋力トレーニングをやり、楽な動作をしないようにするのが体育会系の鍛錬だからだ。
いちいち同じようなキーワードにぶつかると、そこの統一理論があるような気がしてくる。
いや、たぶんあるのだろう。
個々の分野で極めれば「脱力」にたどり着くことは困難だが可能だ。
しかし、ここまで視野を広げて見ている気違いは僕だけだろう。
なんか「役目」を感じるんだなぁ。
とりあえず、明日からでもドラムを教えろと言われれば教えられる気はする。
1月21日 ウィンドミル考察
2011/01/23
ウィンドミルが上手投げと違ってどーして習得しにくいのかというのはズット考えていることであるが、どうしても
「そんなこと考える暇があったら練習しろ。」という声に負けてしまいがち。
アメリカ式だと、等速円運動+手首と指のスナップなので直線加速区間が全く無い。
ボールのコースを決めるのはリリースポイントだけである。
円周の接線だからね。
だからリリースのところだけを延々練習しないと暴投が直らない。
これこそが習得しにくい理由ではなかろうか。
リリースの意識としては、指と手首を真上に引き上げる感じになるので、その後のボールの軌道とベクトルが合致しない。
これを脳内で「手首を真上に引き上げたら、ボールが前に飛ぶ」という感覚変換を定着させる必要があるので時間がかかるのだ。
その反面、日本式リリースでは、円運動ではなく円を押しつぶした直線部分で加速させるために、その円のつぶし方さえ教えればあとは直感的に投げられる。
アメリカ式で教えている子供を久しぶりに見てみると日本式に変わってたりするが、これが原因か。
11月17日 ソフトボール指導のHP?
2010/11/18
我がHPへのアクセスは依然として、ソフトボールでの検索が多い。
「ソフトボール 指導」って調べるとgoogleでもyahooでも上位にランキングされているからだが、僕のHP以外にここまでまとまって記述がしてある指導用のページが無いのも事実。
あっても、指導DVDの宣伝ページだったり、精神論に終始していたり。
たまに練習法の記述があるページを見つけると、どっかで見たような文章が並んでいて、僕のページから文章を抜粋して引き写してあったりする。
僕の指導法のターゲットは、
「塾通いに忙しい理系の運動音痴のデブ」が小学校6年生までの期間限定でやるソフトボール、というものだから、根性論は排除してあるし、平日の練習も不要というへだらなもの。
こんないい加減な指導法の対極にある熱血指導のページも必要だと思うんだけど。
どうして、DVDにして売ろうとするかな。
そんな中でも、僕が一番参考にしているのは厚木商業のページ。
技術論のバイブルではあるが、高校女子の指導ペースに合わせてあるので、週一小学生には荷が重い。
僕のページから引用される際には、そんな背景をご理解の上で引用してくださいね。
10月31日 桑田流バッティング
2010/10/31
さて、昨日の話のうち、バッティングでダウンスィングは間違い、についての補足。
上から叩こうとすると、ボールの軌道との接点が小さくなって当たる確率が低くなる。
と、これは正解。 非常に当たり前の理論で、驚くほうがおかしい。
だけど、それじゃーと「バットは水平に振れ。」と子供に言ってもダメなのよ。
桑田理論による指導は、中学野球部でしごかれてスィングする筋力が出来ている子供に対してなら有効だ。
桑田氏の番組を見て、はたと膝を打ち、あわてて指導を変えないようにお願いしたい。
やせっぽちの小学二年生が二号のアルミバットを振りだすには、耳の上まで持ち上げておいて、重力を利用して始動するのも有効だ。
重要なのは、インパクトポイントを含む平面上に構えのバットが含まれていることであって、構えの位置だけをあれこれ弄らないこと。
その平面上でのスィングが会得できた後なら、放物線軌道に接する平面で振ることを理解してもらえるだろう。
あ、もちろん、上から叩いてボカスカ打ててる奴の打ち方まで矯正することはない。 あくまで「当たらないよー」と泣いている奴が対象です。
10月31日 桑田真澄 間違いだらけの野球常識
2010/10/31
S☆1にて不定期で放映されている「間違いだらけの野球常識」シリーズ。
賛同できる面もあるが、全面的に賛同できるわけではないので整理する必要があるだろう。
桑田氏の主張をまとめると以下になる。
1)ゴロは正面で捕れ、は間違い。
2)バッティングは上から叩け、は間違い
3)ヘッドスライディング、は間違い。
4)練習中に声を出せ、は間違い。
5)両手で捕れ、は間違い。
6)キャッチボールで真上から投げろ、間違い。
番組中でのモデル役の子どもや、彼らに対する桑田氏の指導を見ていると小学校高学年から中学校あたりがターゲットにようである。
小学校低学年からがターゲットになる僕らとは理念が違って当然。
1)のゴロ捕球については、捕球方法より打球に反応してスタートを切ることの練習が必要であるので、「正面に来るまで走りましょう」と指導するのだ。
2)〜5)は、その通りだと思う。
4)の声出しは、投球動作捕球動作以外のボール待ちをしているときは必要だろうと思う。 アウトカウントの伝達、送球先の指示など必要な声もあります。
6)桑田氏は投手なので、彼の野球世界は投手捕手打者しかいない。 だからキャッチボールもピッチャー練習の準備運動でしかない。
ゆえに桑田氏のキャッチボールで行われるのは「投球」だ。
しかし、我々のキャッチボールは内野手の準備動作だから「送球」を練習するという違いがある。
僕は、捕球からリリースまでの手順をいかに省略するかという指導を行うことにしている。
真上から振るのではなくスリークォーターから出しましょうというのは納得できる。
ただ、「送球」の場合には、「直線で加速すれば、真上でも横でも下からでも構わない。」というところまで指導するので、3Qにはこだわらない。
フライを捕れば真上から、腰の高さで捕ったら真横から、という境地に6年生でたどり着くのが目標である。
この番組を見た人が、世間のコーチたちに桑田理論を語っても相手にされないだろう。 両手捕球やダウンスィングは基本中の基本だから、自身の野球人生を全否定されることなるからね。
反対に、桑田理論は素晴らしいと言って、すべて従うわけにもいかない。
桑田理論は、小学生で基本を叩き込まれたことを覆す理論であるので、桑田理論で一から指導することはできないのだ。
10月24日 ソフトだけでなく
2010/10/24
今日は十回忌いや実家行きなのでソフトは欠席する。
実家はスポーツ好き、ゴルフ中継を鑑賞中。
横峯さくらが今季二勝目という試合であったが、なんだか横峯のティーショットのスィングがおかしい。
テイクバックとダウンスィングの軌道が一致していない。
もともと、テイクバックが大きくオーバースィング気味という特徴があるらしいが、不自然さを感じる。
テイクバックとダウンスィングの軌道がちがうということは、ヘッドの位置が回転角によって一義的には決まらないということであって、ずれ量がパラメータにはいってしまうとということ。
このずれ量がずれてしまうとスランプに陥り、それは本人には原因がわからない。
金本のバッティングも同じ感じなんだよな。
構えがダウンスィング平面に乗っていない。
方程式がややこしくなるから、パラメータは減らしましょう。
棒っ切れを振り回すスポーツには共通する理念ではないだろか。
6月1日 リリースの科学
2010/06/01
真下から投げ上げるアメリカ式にせよ、横から飛び出す日本式にせよ、リリースをどうやれば球速が上がるのかというのは、明確に説明されてこなかった。
よく言われる理論としては、
「リリース時に回転の中心を肩から、ひじ、手首と移すことによって回転速度があがり球速が上がる。」
というのがあるが、これはエネルギー保存の法則に反している。
回転半径を小さくすると角速度はあがるが、周速度は変わらない。
でも、手首、ひじに何の力を加えなくとも、速度を保持したままで腕が振れるということの証明にはなる。
タイミングよく手首と肘に力を入れれば、それは球速アップにつながる。
もう一つは、回転半径を小さくすることで遠心力は増えるということ。
瞬間的に増える遠心力でボールに飛び出てもらう。
だから、指や手首、ひじには力を入れないで投げるというのは正解なのだな。
プロ野球の投手でも、腕の力を抜かないと速球は投げられないって言うもんな。
5月29日 昨日の続き
2010/05/29
ん?
昨日の理論はどこかおかしい?
周回する物体の軛(くびき)を切り離したらどっちに飛んでいくか。
接線方向ですよね。
切り離した途端に遠心力は消え去ってしまうのを忘れていた。
ただし、回転半径が小さくなると遠心力が大きくなるのは確かなことで、それをリリースのきっかけにするのは良いのではないかな。
5月28日 ウィンドミルのリリースの力学
2010/05/29
リリース時に回転半径を短くすることによって、球の速度が早くなるのではないかというのは、エネルギー保存の法則によって成り立たないことは、わかった。
でも、回転しているということは遠心力が働いているわけで、その力Fは以下の公式で表現できる。
F=(mV^2)/r
であるので、半径が小さいほど遠心力は大きくなる。
半径に反比例して遠心力が増えていくので、きちんと上腕の動きを止めれば、一気に5倍程度には増えるかなとおもう。
リリース時に働く力の向きは、中心から放射線状に広がる遠心力と接線の向きの合成ベクトルになる。
この合成ベクトルを捕手に向けることを考えると、リリースが5時位置になる。
そーすっと、リリース位置できちんと腕の動きを止めるのが重要か。
5月16日 ウィンドミルのもっとも重要なこと?
2010/05/16
来週から新チームでの練習試合だという時期の練習。
キャッチボールと投球練習を重点的にみる。
ウィンドミルに関しては、腕を脱力してとか、5時位置でリリースとか、右足の引き付けが重要とか色々言うけど、もっと重要なことがあるのに気が付いた。
それは投球動作の最中に、キャッチャーのミットから視線を切らないこと。
なるべく頭を地面に垂直に立てたままで、ミットを睨み付ける。
練習相手も、ちゃんとミットを構えて投球目標を明らかにする。
ウィンドミル指導において不思議なのは、
「キャッチボールは対して指導もせずにとりあえず相手のグローブに投げられるようになるのに、ウィンドミルでは前になげることさえなぜ難しいのか。」
ということ。
キャッチボールは相手がいて、相手をじっと見て相手のグローブに向かって投げる。
しかし、ウィンドミルは練習段階においては、誰に向かって投げるのかがはっきりしないことが多い。
投げた球のコースだけが問題にされ、高く暴投すれば、リリースが遅いのステップ幅がせまいだのと言われる。
ある程度腕の廻し方、リリースのやり方、ステップの仕方を教えた後は、相手と相手のグローブをちゃんと目標に据えるべきだ。
人と人のキャッチボールを心がけよう。
3月15日 バッティング理論続き
2010/03/15
発想の元ネタは、ベンホーガンの「モダンゴルフ」である。
その中のイラストにスィング平面の考えかたを示したものがあった。
穴の開いた長方形のアクリル板を首にかぶり、短辺がボールとボールの軌道を示すと言うもの。 クラブはその平面上をスイングする。
トップオブスィングにせよ、フォロースルーにせよ、その平面上で行うことをイメージする。
ゴルフにおけるトップオブスィングがバッティングでの構えに相当する。
ゴルフにおいては、トップオブスイングの形を論じたりしない。
それはスイングの上死点に過ぎず、関節がどこまで柔らかいかだけだけで決まるからだ。
だから、バッティングにおいても構えの形を論じるのはナンセンスだ。
どこに向かってバットを振るのかを決めて巻き戻すだけだから。
バッティング理論
2010/03/15
バットを振るとき、遠心力が主に支配すると仮定すると、バットの描く軌跡は一つの平面に含まれる。
その平面は、インパクトポイント(x1,y1,z1)と、腕の付け根(x2,y2,z2)を通る平面として定義される。
平面の定義には少なくとも3つの空間点が必要であり、その3つめp3を(x3,y3,z3)とするとき、p3はどこになるべきか。
p3はスィングの始動点であるとすると分かりやすい。
ここまで仮定すると、バッティングの構えではバットはその平面に含まれるように構えるのが正しいことになる。 この平面を「スィング平面」と仮称する。
構えでのバットがスィング平面から外れていると、スィング平面自体が曲面になってしまい、曲面の幾何学的定義を見てみると、
「ユークリッド空間Eの部分集合Xの各点pに対し、pを通る平面Xpと、Xpにおける点pの近傍V(⊂Xp)上で定義された滑らかな関数fで次の性質を満たすものが存在するとき、Xを曲面(surface)と言う。
・pを原点とし、Xpをxy -平面とするようなxyz-直交座標に対し、関数fをz=f(x,y)であらわしたときに、f(0,0,)=0、fx(0,0)=fy(0,0)=0
・Eにおける点pの十分小さい近傍Uが存在して X∩U={(x,y,f(x,y))|(x,y)∈V}
」と、ものすごくむずかしい。
定義するのが難しいと言うのは、偶然でしか振れないということで、繰り返し練習で再現するのは難しい。
曲面ではなく平面だったら、空間点3つあるいは、直線一つと点一つで定義できるので反復練習においての再現性が良い。
バッティング練習の際には、腕の付け根とインパクトポイントを通る平面をイメージし、その平面上にバットが含まれるように構えるようにする。
ボールの軌道に対応するためには、バットを振る前にスィング平面をボールに合わせて再設定し、そこにバットを載せてからスィングするように心がける。
この再設定をやらないままにスィングを開始すると、スィングが曲面となりまぐれ当たりしか期待できなくなる。
2月9日 ウィンドミル理論雑感
2010/02/09
自分のソフトボールに関する記事を改めて読んでみて考えること。
4時間でできる「なんちゃってウィンドミル」を書いているが、最近は4時間でも長すぎると思いだした。
スポーツの練習に長時間を要するのは、一旦勝手にやらせたあとで「矯正」しようとするからで、一度覚えてしまった間違ったフォームを忘れる手間がかかるのである。
高校女子などの練習メニューではある程度の経験者を対象とするので「忘れる」ことから始める必要があるが、このHPで対象とするのは、小学3年生程度で初めてボールを握る子供なのだから本来、忘れることは必要ないはず。
いかにして忘れないといけないことを覚えさせないかということに気を使うべきであって、それは見よう見まねではやらせないということだ。
人生で最初のウィンドミルの瞬間にすべてが決まると言ってもいいだろう。
最初にぐりんと腕を廻す前に、脱力、体幹に軸を持つ、腕の長さは首の根元からということを、何とかして覚えてもらうのだ。
それをどーやって伝えようかなと考えている今日この頃。
理想的には、全工程30分程度にしたいなと思う。
「30分で覚えるなんちゃってウィンドミル」って猛反発食らいそうだが、実際このくらいでないと子供の集中力もたないのよ。
2月2日 ゆるゆる気を付け
2010/02/03
さて、もう少し下書き。
運動をするときの基本の姿勢というのは、構えの姿勢であって、それはすべての筋力をゼロに近づける姿勢のこと。
やはり、まっすぐ立つ姿勢がすべての基本になる。
この「立つ」という行為、実はとっても難しい。
どうゆう形にしろという説明をするサイトが多いが、「構え」というのは「どうゆう形にもしようとしない」形のことである。
筋力を出来るだけ使わないで立っている姿勢を維持する、と考える。
ゆで卵を立てるように、自分の足の上に脛、膝、腰、腰椎、脊椎、胸郭、頚椎、頭蓋骨を乗せていく。
そうやって、最小の力で立っていられる姿勢を探るのだ。
ウィンドミルというのは、この立ち姿勢がとても大事。
身をかがめたり、伸ばしすぎたりしてはいけない。
ボールをリリースするその一瞬だけに力を込めて、残りの時間はだらっと弛緩していることが大切。
日本人は、スポーツをやるというと、「練習のやりすぎで筋肉痛だ」「練習でそれの痛みを克服するのが努力だ」と苦労するのが大好きだ。
でも、どこかが痛いならやり方が間違っているのだ。
1)関節の可動域の限界付近では使わない。
2)筋肉は伸筋と屈筋をバランスよく使う。
3)あらゆる動きは体幹から動かす。
マメや筋肉痛は、練習方法が間違っている証拠。
2月1日 ゆるゆるウィンドミル
2010/02/02
思いついたことの覚書。 (ちょっとぱくり)
筋力を使わないでピッチャーをやる、ゆるゆるウィンドミル講座。
右手が脱臼してしまった感じ。
痛くて自分では腕は動かせない。
だれかに右手を頭上まで持ち上げてもらう。
右手の恰好は、「うらめしや〜」のまま。
一番上まで来たところで、肩は自分で水平に廻し、肩を後ろにもってくる。
と、持った手を離してもらって、すと〜んとおとしてもらう。
そのままガッツポーズまで勢いで持ってくる。
右手には一切力を入れない。
これが出来るようになって初めてボールをそーっと持つ。
使うは重力のみ。
出来るようになったら、自分の左手で脱臼した右手を持ち上げてみる。
これが、ハート型グラブ廻し。
あ、その前に筋力を使わないで立つ、ゆるゆる気を付けをおぼえないと。
木美帆
2010/01/22
「木美帆」であって「高木美帆」じゃないって。
15歳のスピードスケート選手のこと。
スピードスケートだけではなく、サッカーや陸上でも一線級であるとのこと。
このうえ、ヒップホップダンスもとなれば、これは「たゆまぬ努力が実を結び」てな世界じゃないよね。
習熟する前に、大脳で理解することが重要なんだろうかな。
1月19日 ウィンドミル記事の下書き
2010/01/19
A君のピッチングフォームを見ていて思いついたことをウィンドミルのページに挙げる前に下書きを兼ねて書き散らしてみる。
フォームの指導というと、どこをどうしろという指導になり勝ちだが、それより以前に「立ち方=ニュートラルな姿勢」が大事だとおもう。
立つというと、「きをつけ」と「休め」しか頭に浮かばないだろうが、そのどちらも動作の基本姿勢としてはふさわしくない。
正しい立ち方とは、
足の上に、骨格をまっすぐ載せた姿勢で、その姿勢を維持するのに必要な筋力が最低のときを理想とする
というやり方。
理想の形に筋力で持っていくのではなく、生卵を立てるように骨の積み方を探るのだ。
たいていの人は胸を張りすぎて上半身が後ろに倒れようとするのを下半身が前方に補正すると言う無駄な力を使っている。
構え=スタンスというと、「何かの形にしよう」とするのが普通だが、「何の形にもしない形」がスタンスなのだ。
この境地に達しないと、ピッチングフォームについて「あそこをもう少し伸ばして、あっちはもう少し曲げて。。。」といつまでも細部を修正することになる。
ニュートラルな姿勢を覚えることで、それがピッチングフォームの基本になるのだ。
1月13日 リンクされているHP一覧
2010/01/13
11月19日 早稲田大学野球部
2009/11/20
2009/11/19の報道ステーションのスポーツコーナーで早稲田大学野球部の名物監督が課す「非科学的」スパルタ練習が取り上げられた。
曰く、「練習で笑う奴は試合で泣く」と。
捕手出身のこの監督、捕手が後逸するとペナルティのダッシュを課すのである。
また、試合に負けたら寮までの50kmを徒歩で歩かせるんであうる。
まぁ好きにやればいいさ。 望んで入ってくる奴しかいないんだから。
しかし、「スポーツとはこうあるべき」という見方が広がるのはよろしくない。
プロ野球に入ったり、高校野球で優勝することだけが野球ではないはずだ。
早稲田の野球はプロ野球の練習に文句を言わずに従う選手を育成するためには有効であるが、それはスポーツではなくて職業訓練校だ。
僕はあくまでスポーツとしてのソフトボールを教えるつもりであるので、早稲田の監督さんとは逆の道を行くつもり。
野球/ソフトボールはサッカーじゃないんだから試合中の大半の時間は休憩できるんだよ。
体力なんて必要ない。
チームは選手のものであって監督コーチはただのアドバイザーだ。
もちろん選手に給料が発生する野球チームではチームはオーナーのものだから、負ければペナルティが発生するのは当たり前。
でもねー、ミスをしたらなぜミスをしたのか原因分析しようよ。
ペナルティのダッシュしてたら考えられないでしょ。
多分、この早稲田の監督さん、コーチとしては素人なんだろうな。 だから選手に考えてもらっては困るんだ。
10月4日 jonte
2009/10/04
いいとも!で、
振り付け師jonteを見る。
Ikkoが外人になったようなダンサーで、ビヨンセ、ブリトニースピアーズの振り付けをやっている人である。
渡辺直美に実際のビヨンセの曲のダンスを教える場面があったが、さすがに動きはシャープで見事なダンス。
このような振り付け師のダンスは、「同じ動きを繰り返すことによって習熟する」ものぢゃないよなー。
あんな感じのダンスをしてくれって頼んだら、即座にやってのけるだろうからね。 1時間練習させてくれなんていわないでしょ。
動きの大部分を大脳がやっているんだろうな。
小脳がパターンを覚えるなどしていたら、アドリブ利かないからね。
アーティストは身体を大脳で支配することが大切なのだ。
思い描いたダンスや音楽を即座に表現できることが必要だから、定型的な動きをどれだけ身体に染み付かせないでいるかを考えなくてはならない。
一時期「スポーツ脳」という言葉が流行ったことがあって、スポーツ、勉強にはスポーツ脳を得ることが重要だということになっている。
これはパターン化された動きが小脳で長期抑制によって記憶されていることを意味するが、そうやって小脳が活性化すると、アーティストとしての活動に支障をきたすのだ。
身体を小脳が支配すると感情表現が身体に直結しなくなる。
楽器を弾いていても、つまらない手癖フレーズしか弾けなくなるのだ。
「jonteがウィンドミルをやったらどうなるか」ってゆうトンデモナイ発想に繋がったりするんだな。
10月1日 反復練習のメカニズム
2009/10/02
昨日のUPが、陰口のような形になって何人かの方にご迷惑をおかけしました。
僕としては、限られた練習時間での効果を出来るだけあげるのがコーチの役目だと思っているので、練習のメカニズムを知ることは重要なことだと思うものであります。
まぁ、練習をサボりたいだけかもしれません。
必死に練習しなくても身に付かないかななどと思っているだけかも知れません。
でも、僕の座右の銘は、「必要が発明の母ならば怠惰は発明の父である。」ってものですから。
サボるためなら、いっぱい考えますよ。
反復練習のメカニズムのページ
9月30日 スポーツは反復練習だ?
2009/09/30
地区ソフトボールのコーチとしては、ちょっとでも効率の良い練習をしたくて、色々理論を考えているわけですが、この「効率」という言葉、ソフトボールを教えているような体育会系の人たちにとって毛嫌いされているようであります。
曰く、「スポーツの練習というのは盲目的反復練習である。」「反復練習によってしか、結果は得られない。 練習に理論は必要ない。」と。
練習にはいくつかの種類があると思います。
1)精度を高める練習
2)やり方を覚える練習
3)覚えた方法を確認、維持する練習
1)の精度を高める練習は、例えば軟式の投手の投げ込みなどです。 ピッチング動作を繰り返すことで身体のすり合わせを行い、大脳から小脳へ制御を移す練習です。
この練習は、ある程度回数を繰り返すことが必要です。
前提条件として、動き方が理解できて実践できることが必要です。
2)のやり方を覚える練習というのは、例えば初めて自転車に乗る練習などですね。
自転車ならば、ある程度放置プレイしておいても勝手に乗れるようになりますが、これを反復練習と解釈してはいけません。
親が乗り方を教えてくれないから、子供が自分で偶然的な行動の中から成功例を探っているうちに乗れるようになるだけです。
この場合、親は何も役に立っていません。
3)の例は挙げるのが難しいですが、サッカーのリフティングやプロ野球選手のキャッチボールなどでしょうか。
何かを向上させるのではなく、練習の最初にボールを触る感覚を思い出すような感じですね。
練習方法を考える場合に、動きを体得した人が自らの動きから練習ドリルを考案すると、そのドリルをやるには、その動きを体得していることが前提になってしまっている場合があります。
動きを体得した後でやってみると、「あぁなるほど」と理解できるのですが、動きが分からないうちは自分で試行錯誤しないといけない。
動きを体得した後は、反復練習ではなく自己満足的3)の練習になってしまうというドリルです。
要するに動きを覚えることにそのドリルは役に立たないわけで、出来る子供と出来ない子供を選別するだけです。
さっきの自転車の例で言うと、ハンドルを自分で廻そうとしてはいけない、自転車が勝手にハンドルを廻すということを理解させる方法を考えましょうということです。
それを「反復練習しか上達の道は無い」というのは進歩が無いでしょう。
練習方法を、習得していない脳で考えるというのは、理科系運動音痴お父さんコーチにしか出来ないことです。
僕が野球経験者はコーチとしては不利であると力説するのは以上のような理由からです。
9月27日 リーグ戦 対 丘戦
2009/09/29
リーグ戦最終戦。
丘との対戦。 15対0で完封。
ピッチャーは6年のM君。
練習では速球をずばずば投げるが、試合となるとスローボールばかり投げる怖がりである。
チェンジアップの投げ方はまだ教えてないので、スローボールは置きにいくことになり、球筋が定まらない。
ピッチャーってチェンジアップ投げたいみたいだから、時期尚早ではあるが、チェンジアップ教えておこうかな。
全体としては3チーム同率2位であった。
たまには勝てるチームになって、よろこばしひ。
9月20日 リーグ戦 対野田戦
2009/09/21
リーグ戦、野田と対戦、7対8で惜敗。
最後の後攻、二死走者一塁、一打サヨナラの場面でショートライナーでゲームセット。 惜しかったぁ。
午後の練習では、投手(エースのE君と小3新人)の練習をやる。
キャッチャーのH君と二人×2組で、この際H君にも投げ方を覚えてもらう。
今回の試みは、
1)頭上に差し上げた球をいきなり脱力して落とす
2)落とすときにちょっと横から落とす感じで、ウィンドミルの後半を形成する。
という練習法。
自己流で腕を廻すことを覚える前に、徹底して肘、肩の脱力を覚えてもらわねばならない。
これはある程度成功したようで、新人君も半分くらいの確率でまともな投球ができるようになった。
新たな問題としては、リリースの練習で手首だけで投球するというなんちゃってウィンドミルでも紹介しているやりかた。
リリースの練習としては、もっと良いやり方がありそうである。
腕の振りとリリースを分離して練習するのは、良くないかもしれない。
5時方向に腕を固定して、手首だけで投げよという方法であるが、腕を固定した段階で手首が脱力しないので、実際の投球フォームとはかけ離れた練習になってしまう。
脱力した腕の振りと連続した動きで練習するほうがよさそうだ。
というわけで、「なんちゃってアメリカ式ウィンドミル」の2時限目まで終了してしまった。
リリースの練習方法をもうちょっと考えてみようと思う。
6月3日 ソフトボールと沖縄武術
2009/07/04
アメリカ式ウィンドミルの大家junさんのxoopsを下書き代わりに使って色々考えている。
空手もソフトボールも手に体重を載せるというのは共通している。
そうすると、どうやって体重を載せるのかという方法論は、せいぜい80年の歴史のソフトボールより、600年の歴史がある空手やそれより古い中国武術のほうに確かな理論的裏づけがあるだろう。
僕ら理論派が考えるのは、運動に関する統一理論がどこかにあるだろうということ。
歩く→走る→投げる→打つ→蹴る
という色々な運動を統一する理論であって、理論物理学者が核力、重力、電磁気力を統一しようとする統一場理論のようなものか。
まず一般的なのは、筋力に頼る理論であって、とりあえず筋力を鍛えると運動能力が上がるだろうというもので、陸上選手、格闘家などが筋骨隆々なのはそのせい。
砲丸投げやハンマー投げなどある程度の筋力を要するものはしかたないが、2号ソフトボールを扱う程度の運動では筋力よりもっと効率的な力があるだろうと考えるわけで、そのひとつの候補が重力である。
自分の体重を有効利用しようというわけで、そうすると膝や腰のクッションは邪魔となる。
出来るだけ身体を硬い棒のように使うことが必要になり、重心位置と接地位置をずらせることで運動力を生み出す。
そうすると、両足を地面に踏ん張らないという共通理念が生まれてくる。
で、今考えているのが、片足を浮かせて体が落ちていく最中にバッッティングのミートや投球送球のリリースが出来ないかということ。
自由足の着地を「どん!」と着くのではなく、膝を抜いて着地する、あるいは意識的に着地を遅らせてミートやリリースの後に着地するようにする。
だれかやってみてぇ。
6月30日 ウィンドミルの教え方
2009/06/30
ウィンドミルの腕の振り方をどう教えるのかは、なんだか永遠のテーマ。
それを右手でグローブを持ってぐるぐると腕を回す「グラブ回しドリル」をやって覚えろというのは、地区チームの小学生には無理。
この「ぐるぐると回す」というところに落とし穴があったのだ。
腕は肩より後ろには回らないのに、無理やりにまわしてしまう。
だから最初に覚えさせる腕の回し方は、たとえばラジオ体操第一の最初の動き、「腕を前から上げて背伸びの運動〜〜。」のように前から上げて降ろすときは横からという動きでなくてはならない。
腕を上げきったところで肩をまわして、その結果として腕の軌道を円運動にするのだ。
その動きをゆっくりとやらせた後で、腕の脱力と肩から駆動する腕の振りをやらせるというのはどうだろう。
これを「グラブ回しドリル」で勝手に覚えろというのは、週二時間しか練習しない小学生には無理。
だからエッセンスは何か、どうやったら会得できるかは大人が必死に考えよう。
アメリカ式ウィンドミル
2009/06/19
アメリカ式ウィンドミルと言えばあそこというHPがありますけど、なんかいまいち盛況でない。
記事をアップしても、誰も読んでくれないし。
これみよがしに、空手の話やらピアノの話やらドラムの話やらを書き込んで、理論の統一性を紹介しているのだが、反応がない。
挙句の果てに「君ら野球バカには理解できんだろう。」とまで書き込んでも無反応。
それよか、こっちでアメリカ式ウィンドミルのページを立ち上げようかな。
自分では投げられないんで机上の空論ですけどね。
自分では出来ないというのは、コーチングには重要なこと。
お箸の持ち方を外人に教えるとして、右利きの人が右手で持って見せてもどこが勘所か説明できないでしょ。
そこで左手で箸を持ってみると何が出来ないのかが理解できる。
出来ないうちが大切なのよ。
3月18日 WBC
2009/03/19
対韓国第3戦。
負けである。
打線が繋がらない。
大勝した韓国戦でも、先のキューバ戦でも打者全員に待ち球の指示が出ていたという。
打者それぞれの判断では、ヒットが打てないということだ。
WBC日本代表という日本では最高レベルの選手をそろえてさえ、この有様である。
絶対に打たないと負けるという場面では、絶対に打てる理論が必要でそれはシーズン中の打撃とは別だ。
そうゆう打撃理論は、代表を張るようなエリート選手は体感することが出来ない。 打てない奴が必死で考えた末にたどり着く理論だからだ。
野球ばかりやってきて、他のことを何もやっていない野球バカには分からない世界である。
原監督に簡単に、「それが野球だ」などと言って欲しくない。
僕が予告したとおり、イチローは復調しなかったし。
11月29日 ウィンドミル解説その2
2008/11/30
前回の記事を踏まえて、ウィンドミルの習得手順を考えるとどうなるだろう。
日本式ウィンドミルの「なんちゃってウィンドミル」では、リリースと体幹の回転がセットになっているので、最初に足運びから腰の回転を覚える必要があったのだが、「なんちゃってアメリカ式」では、リリースが要(かなめ)なのでリリースから覚えるのが筋だろう。
腰、肩、肘、手首、指と繋がる腕のパーツを先端から覚えて行くのが良かろう。
なぜだか、日本式は体幹から覚えていくほうがよいが、アメリカ式は先端からだと思う。
手首と指を分離して教えることが必要だろう。
指だけでボールを投げ上げるドリルをやってから、手首も動かして更に高くボールを投げ上げるという手順か。
11月28日 ウィンドミル解説
2008/11/29
ウィンドミルにおいて、一番重要なのはどうやって腕を振るかという点だろう。
ウィンドミルというのは、腕を一回転させるのが特徴なわけだが、これが難しい。
例えばやってみてほしいのだが、普通の野球式オーバースローだとして、これをリリースポイントから腕を一回転させて投げられるか?
大変に難しいはずで、当たり前に投げたときより球速を上げるのは至難の技である。
なぜ?
一回転の間じゅう、腕の角速度を加速させ続けるのは難しい。
理由は二つあって、一つ目は筋肉の動作速度の上限が来てしまうこと。
二つ目は、肩の真後ろで肩関節の切り替えしが必要なこと。
アメリカンクラッカーを振り回すようなわけにはいかないのだ。
これをアメリカ式と日本式では違う解決方法を取っていて、アメリカ式では、ボールを持って振り上げるあたりで加速させ、後半は惰性で廻す。
一方日本式は、前半はゆっくりと、後半に加速させる。
どっちにしても全周にわたって加速を続けることは不可能だ。
アメリカ式のキーワードである「等速度円運動」は日本式の「後半加速」に対比する言葉として挙げられたのであろう。
アメリカ式においては、後半の惰性回転のところで肩関節の切り替えしがあるので、そこをスムースに廻すために右手でグラブをもってぐるんぐるんと廻すドリルをやることになっている。(グラブ廻しドリル)
と、ここまで考察すると「グラブ廻しドリル」のやり方は、振り上げで加速して、振り下ろしで惰性回転させるというコツがあるとわかる。
これは、リリース時に腕に力が入っていると手首が自由に使えないというアメリカ式の理念にも通じる。
日本式の後半加速でも、リリース近辺で惰性にすれば手首の自由さは確保できるだろう。
重要なのは、リリース(5時〜6時)の腕を惰性で廻すことだろう。
と、ここまで考察するとアメリカ式の「等速度円運動」「グラブ廻しドリル」の意味がやっと見えてくる。
グラブ廻しドリルとは、廻している最中より、やめようとして力を抜く瞬間が大切なのだ。
11月22日 softballWorld
2008/11/23
jun513kさんのSoftBallWorldに顔を出して、ウィンドミルの理論や指導法について議論しているが、反応薄し。
ベテランの指導法も、別の切り口で切って見ないと、その真意がわからない。
このドリルをやりなさいと言われて子供にやらせるだけでは指導者とはいえない。
そういったわけで、新参者である私の役目は別の言葉で真意をあぶりだすこと、ソフトボール以外の理論との統一理論を構築することだと考える。
その手始めとして、空手やウッドベース、ピアノやドラムなど体育会系野球屋さんにはなじみの無い世界の秘伝を紹介してきた。
その4つは「重力」というキーワードでつながっているのだ。
世間一般としては、つらい筋力トレーニングの向こう側に上達があると理解されているけどね。
理論を理解することが重要なんだ。
さて、ついて来られる論客は
SoftBallWorldに居るだろうか。
11月18日 ウィンドミル考察
2008/11/19
xoopsでjunさんとウィンドミル談義を公開で続けている。
あちらは、ウィンドミル暦30年のベテランであり、こちらは体重93キロのデブだ。
傍目には、ことごとく論破されそうなもんだが、こっちの強みはすべての方法論に必然性の思い込みが無いこと。
junさんの立場は、「アメリカ式はこうやって投げる」であるが、こっちとしては小学3年生が2,3回の練習でなげられるようになる簡便なウィンドミルの指導体系を見つけたいという立場の違いはいかんともしがたいが、なんちゃってウィンドミルとしてはjunさんが必須だというドリルから取捨選択をして何がコツかを見極めないといけない。
どんなドリルが捨てられるかというと、球速を得るためのドリル、ウィンドミルを理解したあとでないと出来ないドリルなどだ。
いわゆる練習のための練習をやっている暇はないわけで、手首のスナップによる投球法のヒラメキを得るにはどのドリルがいいのかということで、現在はボーリングドリルだけで良いのではと思っているところ。
11月6日 ウィンドミルの理念
2008/11/07
ウィンドミルには日本式とアメリカ式があって、リリースの方法や、体の開き方に違いがある。
双方にはボールの握り方から左ひざの着地のやり方まで違う点が色々あって、違う点を理解しようとすれば大変だ。
さて、それらの違いは全部理解する必要があるのだろうか。
これが空手の首里手と那覇手の違いならば、根底に流れる理念が違うので、混同して理解するとそれは空手の真似事になってしまう。
首里手と那覇手の混同は大手の空手道場でも平気で行われているようで、空手のHPで調べても混乱するだけだから念のため。
首里手の基本は蹴りや突きの際に軸足に体重を残さないことにあるので、例えば近代空手のスタイルに首里手の突きだけを真似しても意味が無い。
ウィンドミルの日本式、アメリカ式というのはここまで理念に違いがあるのかというとそうは思えない。
現に日本代表の上野は、アメリカ式のフォームに日本式の腕の振りとリリースという和洋折衷のフォームである。
アメリカ式の理念というものがあるとすれば、等速円運動にあってスリングショットでは投げられないというのは言えるだろう。
日本式ではスリングショットとウィンドミルはあまり違いが無い。
だから、腕の振り、体の開き方、自由足の着地などごとにやりやすいようにやればいいのではないかと思う。
ただ、腕の振りとスナップは、どちらで教えているか理解したうえで教える必要はあるだろう。
今、「なんちゃってアメリカ式」というのを考えているが、4時間の練習時間で3時間までが腕の振り、リリースで占められる予定。
10月2日 ソフトボールのコーチ考
2008/10/03
先日の練習で思ったこと。
僕らコーチは色々と教えたがる。
ゴロの捕球姿勢とか、守備の送球姿勢とか。
「おー、こいつ最近うまいんじゃない?」と思っても、
それは指導したせいではなく、生徒が成長したせいだろう。
球を受けたり投げたりというのは、そうそう変なことはしないもんだ。
教えなきゃやらんことというのは、守備でのカバーの動きかな。
センターフライで、ライトもボールを追いかけるとかね。
あとはバッティングの時のグリップくらいかな。
9月7日 ソフトの練習
2008/09/08
リーグ戦は見られなかったが、午後の練習には参加する。
新人コーチのM氏、最近は投手の練習専門であって、ノックやシートノックには参加しない。(勝手なこった)
それを見ていると、ウィンドミルの形を作るのが優先していて、リリースや脚運びは二の次のようである。
リリースと脚運びはフォームから分解して教えることが絶対必要だ。
彼の教え方は、形だけを教えてあとは自宅で投げ込んで来いというもので、それはコツは自分で体得せよということで、自分では教えられないからだ。
コツだけ教えりゃいいのに。
この教え方は何かに似ているとおもったら、スイミングスクールでの教え方にそっくりだ。
スイミングスクールでは、腰にフロートを付けさせてとにかく泳いでいる格好にしてしまう。
浮かぶコツは別に教える必要があるのだが、それは「本人の努力」ということになってしまう。
ウィンドミルも暴投しないコツはあって、ボールを離すところだけを反復練習しなくてはならない。 コーチが必要なところはまさにそこだ。
コーチングとは「もっと練習して来い」と怒鳴ることぢゃないんだよ。
ソフトボール主審
2008/09/01
いきなり主審を任された。
あせったが、こんなHPを持っている限りはやらねばなるまいと覚悟を決めてやってみた。
あせるあせる。
野球好きなら誰でも知っている「ファウルチップ」の処理など僕には常識としては備わっていないので処理を間違える。
塁審に聞いて訂正したが、ファウルチップはストライクでインプレイである。
あとは、ストライクゾーンがあやふやだったので確認しよう。
高さ方向はホームベースの長さ全部にわたってはみ出してはならない。
水平方向は、ホームベースを少しでもかすればよい。
主審はインハイの角に視線を合わせているので、どーしても外角低めがわかりにくい。
今回はやたらと辛かったようである。
困るのは3年生の代打の低めがわかりにくいこと。
ズボンがだぶだぶで、どこが膝かはっきりしないから。
主審をやる前に最低覚えておくことは、無意識にカウンターを廻せるようになっておくこと。
ボールカウントに不安が無いということは、ひとつの安心材料になる。
6月8日 ソフト練習リーグ戦前
2008/06/09
ソフトの練習を久しぶりに開始からコーチ。
気をつけているのは、叱らない罵倒しないということ。
子供は誰も必死でやっている。
叱るのは、真剣にやっていないときだけだ。
ドンくさい子供が言うとおりに出来ないからといって、叱るのはナンセンス。
今日の一場面から。
4年生の右翼手、まだカバーの動きが身についておらず、ボールが飛んでこないと動かないという初歩の段階だった。
この頃の指導では、とにかく一塁のカバーに毎回入ることを教えるのだが、そうするとライトフライを放って置いて一塁のカバーに走ってしまうことがある。
それはカバーの動きを身体に染み込ませる段階だからしかたがないこと。
ボールを追いかけることと、送球を予想してカバーに入ることのどちらを優先するかは失敗を自分で経験することでしか覚えられない。
それを遠くから怒鳴りにくるのは間違いだ。
一塁のカバーを覚えている最中なんだから。
案の定、新人コーチのM氏が怒鳴り込んできた。
「そんなこと、常識やろ?!」
てなこと言われても、立っているだけのコケシからとりあえずカバーには走るようになったんだから怒っちゃいけないぜ。
怒り方を勘違いされているようなので、M氏に指導する。
教えればいいのであって、怒っちゃいけない。
自分で判断できるようになって欲しいので、後ろから指示するのも駄目。 正解は一つじゃない。
そのときのその子の判断は尊重してあげよう。
頭を煙吹かせながら考えた結果なんだから。
最近、考え出しているのは、高校野球などの根性系野球経験はコーチングには役に立たないなということ。
そりゃ、ノックを打つとかキャッチボールの相手をするとかいうことには役に立ちますが、コーチの身体に野球的動きが染み付いていると、子供が何ができて何ができないのかが理解できないようだ。
「何ででけへんねん!!」
と怒鳴る前に、「打球がセカンドより向こうに飛んだら一塁カバー、セカンドよりこっち側ならボールを追いかける」と具体的にかつ簡潔に教えよう。
コーチに必要なのは、子供の頃暗くなるまでボールを追いかけた思い出ではなく、やりたくも無いのに野球に引っ張り出され、打球が飛んで来たらどうしようと怖がっていた体験だ。
5月29日 なんちゃってウィンドミル
2008/05/30
先日来思いついていた「
なんちゃってウィンドミル」をupした。
四時間で投手になろうというお気軽なピッチャーのページだ。
我がチームの新人ベテランコーチM君が教えていることのことごとく反対の記述となった。
ヒントは、「キャッチボールで地面に叩きつけてしまう奴はみたことないが、ウィンドミルで天井に投げ上げてしまうのは何でだろう〜♪」ということであって、それをヒントに、
「親指抜き投球法」というけったいな指導法が生まれそうな気配がする。
「なんちゃってウィンドミル」って、先に思いついた奴はいないだろうな?とおもって調べてみるとこれが居たんだな。
でも、ブレイクダンスのウィンドミルだったので一安心。
5月25日 ソフト練習
2008/05/26
来週からナカウチ杯という時期。
新人ベテランコーチのM氏は投手の集中練習にやっきである。
指導方法が間違っていると思うが、子供の前で議論するわけにも行かず、黙っていることにしている。
M氏はあいかわらず、個人練習が重要だ、投手が四球ばかりだと試合にならないぞと威圧的。
リリースを教える前に強い球を投げさせているためか、剛速球の暴投が目立つ。
指導法を見ていると、振り上げるときも力強く、真下からのリリース、縦回転重視ということからアメリカ式だということが分かるが、M氏自身はアメリカ式と日本式のウィンドミルの差も理解しておられないようである。
んで、考えているのが「なんちゃってウィンドミル 4時間で投手になろう。」というページ。
選手が血の滲むような努力をして自分でコツを掴むっていうのは指導ぢゃないとおもうのよ。
それは選手の努力であってコーチの指導とは関係ないよね。
指導するなら、もっとインスタントにコツを会得させるべきでしょう。
4月15日 ソフトボール練習雑感
2008/04/16
日曜日、練習2時間、練習試合1時間。
練習では、シートノックと試合形式の打撃練習。
シートをやらせるときは、外野の動きを中心に見るようにしている。
注意するのは、ライトがセンターフライも追いかけるように癖をつけるというのと、6−3の送球のカバーにいちいちファウルエリアまで走っていく癖をつけること。
この動きは結構面倒で、嫌がる子供が多い。
フライの捕球能力や肩の強さより、愚直に無駄な動きが出来る奴がライトには向いている。
うちのチームでも、一見すると運動能力の高そうな子供が邪魔臭がりでライトが務まらないという例があり、DHでしか使えんなーという感じ。
練習試合では、塁審の勘を取り戻すため二塁審をやる。
意外に盗塁二殺が多かった。
でも塁審をやっているとえこひいきをしないように見るため、うちのチームの欠点などは分からなくなる。
今度はベンチでえらそうに座っていることにしよう。
10月28日 ソフト練習
2007/10/28
通常通り、キャッチボール、ノック、シートノックの練習。
これだと、バッティングやピッチングを見る暇がない。
まぁ今の時期はバッティングより、守備でアウトを取る練習のほうが重要だと思うので、これで良いか。
ノックキャッチャーやら、子供の守備やらを見ていて思うのは、グローブのポケットの重要性である。
一度グローブに入ったボールをこぼしたりすると、「しっかり掴め!」と怒鳴ったりするわけだが、何故こぼすのかを考えてみるに、ポケットの位置が悪いのではないかと思い当たった。
ボールが素直にポケットの位置に納まった時には、ポケットがどこにあろうと構わない。
問題は、ポケットから外れた位置にボールが収まってしまったときにグローブの中の手を握りこむことでボールがポケットに収まろうとするのか、するりと逃げようとするのかであって、それは逃げないほうが良いに決まっている。
それには、グローブのもともとの型紙の形が良くないといけない。
硬式野球の人は、ポケットはグローブの人差し指の根元だと刷り込まれていて、それは理にかなっているのだが、ソフトボールの場合にはグローブの型紙が悪いとそうゆう場所にポケットは出来ない。
硬式軟式ではとにかく革を柔らかくしてしまえばいいのだが、片手捕球派としては革はある程度しっかりしていないといけない。
ミズノの安物程度の量産グローブではこのポケットがウェブのあたりに来てしまう。
それは型紙のせいであって、人差し指が真上を向くようなシルエットでないとポケットが指の根元に来ない。
↑これは、僕の常用グローブで、お行儀の悪いグローブの例。
人差し指が真上を向かないので、ポケットがウェブに来てしまう。
ポケットが親指と中指の向かい合った線の外側に来てしまうので握りこむほどにボールが手の中から逃げていく。
握りこむとボールが手の平に吸い込まれるような位置にポケットを作るのが重要なのかな。
10月14日 久しぶりのソフト練習
2007/10/15
予期せぬ選挙や区民運動会などで1ヶ月近くお休みだったソフトの練習に。
冬スケジュールで1チーム1時間半という短縮スケジュールである。
小学校のグラウンド以外でキャッチボールが出来ない昨今の現状では子供の個人練習というのは無理であって、習うより慣れろ式の練習量で覚えさせる指導では忘れていくスピードのほうが速い。
フライが捕球できなくなっているとか、投手のコントロールが乱れるとかの症状はあるのだが、それを理由に子供を叱るのは酷だ。
7月31日 振り逃げの解説
2007/08/01
2007年高校野球神奈川大会準決勝、横浜vs東海大相模 youtube画像 2死2−2からの空振り判定もショートバウンド捕球だったため振り逃げ成立するのを横浜の捕手が忘れていて3ラン振り逃げとなった珍事。
横浜サイドからは種々の抗議が出ているようで、まとめると以下のとおり。
1)主審が明らかにバッターアウトのジェスチャーをしている。
2)打者がダートサークルを出ているのでその時点でアウトではないか。
今回のややこしさは、主審も3アウトチェンジだと勘違いしていたふしがあることで、1)の主張も当たっていると思う。
しかし、2アウトでは正しく捕球しないとアウトにならないというのは野球の基本であり、こんな抗議が通らなくて良かったと思う。
「振り逃げなんてルール、普通は知らないよ」というのは間違っている。 草野球じゃないんだぜ。
「公認野球規則」を読むことは野球人としての基礎であり、キャッチボールより重要だ。
野球はもともと、100%振り逃げOKだったのだ。
それをアウトになるのがわかっているのでいちいち一塁に投げるのはやめにしようよ、というのが現在の野球である。
野球の成り立ちを理解すれば、振り逃げの意味もわかろうというもの。
7月16日 親睦ソフトボール&BBQ
2007/07/16
八幡レクレーションセンターにて小学校の先生と親善ソフトボール。
小学校校区内のチームの監督コーチと先生チームで試合と酒を楽しもうという企画その6回目である。
これはすばらしい企画であって、こんな企画でもなければ小学校の先生と腹を割って話をする機会などないだろう。
もううちの子は卒業して中学に行っているが私はまだこれに参加している。
監督コーチ連にとっては数少ない試合体験の場であるが、私のように野球経験のないしかも年齢を重ねた人にとっては己の非力を思い知ることになる。
正面にゴロが飛んできても手が間に合わないし、ゲッツーのピッチャーからのトスが走っている最中は見えないのよ。
それだけに何もできない子供と同レベルなわけで、出来ない中でどう努力するのかを考えるのに良い体験ではあった。
幹事さんの焼きそば屋台が秀逸であった。
7月1日 ソフトボールリーグ戦
2007/07/03
リーグ戦始まる。
初戦は対フリーバース戦、8−6で逃げ切り勝ち。
そのあと、第二試合の審判を急に仰せつかる。
主審はうちのチームのMさん。 私は例によって二塁審。
審判内容はフォースアウトもタッグアウトも無しという立っているだけの内容であった。
ランナーの中に塁上で砂遊びをする奴がおり、離塁アウトを取る。
が、この主審は離塁アウトの声を聞く余裕がないらしく、いくらでかい声で叫んでもプレイが止まらない。
以前にも同様のプレイで「ボールデッド!!」とこの主審に叫んでプレイが止まらなかった経験があるので、今回は「ランナーアウト!!」といきなり叫んでみたがダメだった。
今回も前回もプレイが止まらなかったのには訳があり、その投球でヒットが打たれ三塁ランナーの突入があったからだ。
ま、主審の見せ場であるので仕方ないが、
「ランナーアウト!」と叫んでダイヤモンド内に入った塁審としてはバツが悪い。
で、どうするのかというと
ボク「聞こえませんでした?」
主審「聞こえなかった。」
ボク「ならいいです。」と定位置に戻るのだ。
絶対守備側が抗議してくるので、それなら主審も動かざるを得ない。
実際、主審以外のあと二人の塁審には僕のコールが聞こえていたのだよ。
これも主審の経験としては必要なことで、恥をかかせてあげることが重要なのだ。
6月2日 携帯にソフトボール動画を持ち出そう
2007/06/03
子供に投球フォームのお手本を見せてやろうとするとき、
自分で投げられなければ、ミズノとかウィルソンの動画を
見せるのが手っ取り早いが、ストリーム動画であって
保存は出来ないことになっている。
まぁそこは裏技があってパソコンには保存できるのだが、
グランドで子供に見せるのは厄介だ。
パソコン持って行くのは避けたいしね。
そこで、近年動画性能が向上した携帯電話で見せられないか
と考えるわけだが、これがまた厄介だった。
元の動画は*.swfのフラッシュであって、携帯で見るには
これを*.g3pに変換する必要がある。
こーデックの関係か一気に変換できなかったので、一旦
swf2aviでaviファイルを作り、super(c)でg3pにするという
二段階でやっと911SHで見られるようになったところ。
これで、スリングショットの正しいフォームが教えられる
というもんだ。
5月22日 先日の練習
2007/05/22
日曜日、ソフトの練習に顔を出す。
先週から僕が見ている控えのF君を引き続き指導する。
まだスリングショットである。
このままスリングショットでも良いかなと思っている。
でもF君の姿勢が気になる。
前傾姿勢なのである。
ソフトボールに限らず、腰を回すスポーツは前傾姿勢ではいけないのだ。
地面に垂直に上体が立っていないと腰は水平回転をしない。
ところが、スポーツ全般の常識として「低い姿勢」、「曲げた膝」が良いと誤解されていることもあって、子供達に投手をさせると例外なく低く腰を曲げた姿勢で投げる。
まずはこれをやめさせる必要があって、それにはスリングショットのお手本動画を見せるのがよかろう。
ミズノの
sportsclickあたりが良かろうが、これをどうやってグランドの真ん中で見せるかだなぁ。
2月14日 ソフトボール指導法
2007/02/15
記事題材覚書
2007/02/08
覚えているうちに題材メモ
投球や送球の基本は遠投である、というのは一般的に言われていて、練習でも距離を離したキャッチボールを重視するコーチも多い。
しかし、距離が離れていることが重要なのではなくて、腕だけで投げられない距離でキャッチボールすることが重要なのだ。
やまなりボールでは意味が無いわけで、届く距離から徐々に距離を離し、常にライナーで投球するように監視しなくてはならない。
1月30日 先日のソフトボール練習
2007/01/30
もう6年生は卒業間近であって、練習もお遊びモード。
その分、5年生チームでの練習に力を入れる。
やってみたのは、内野でのボール回しの練習。
こんな練習で必要なのは、考えること。
週2時間しか練習しないので、体で覚えろというのは通用しない。
練習のときこそ、ノーステップ送球を試すべきで、それには捕球の際にどっちを向いて立つのが良いのか考えなくてはならない。
構えにおける足の位置というのは、教えないと真正面を向いて足を均等に開いてしまいがちであるが、常に送球方向に向かって前後にずらしておくのが大切だ。
捕球のあと、どっちに向いて送球するのかで構えが変わると言うことだ。 それは、ノックばかりやっていては得られない感覚である。
早々にシートノック中心に練習すべきなのである。